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銀のヴィオラ 『ハリーポッター』

第25章 3年生になります!!



いつものダニーだ

この時ばかりはダニーの親バカをありがたく思った

吠えメールダニー、略して吠えダニーは言う

『エッフェル塔にも行ったんだよ!綺麗な所で景色も最高だ!
今度のクリスマス休暇にヴィオラも一緒に行こう!絶対に行こう!約束だよ〜!!』
『僕も行くよ!絶対行くからねお姉ちゃん!!』
『ちょっとダニー!まだ私のメッセージ記録できてな……!』


ビリビリ!


パサ


「「…………」」

最後にエドワードの声がした
エルラも入れようとしたが、間に合わず切れてしまった
この手紙はそういう状況だったらしい

静寂が続くが、それを破る


「ちなみにこれは夏休み明けの始業式に送られてきた手紙です
聞いた通り父も母も元気ですし弟もです
さて、ではトレローニー先生は一体誰の事を仰っているのでしょう?
もしグリムの事も弟が亡くなる事も本当だとして、予知できた先生なら解決方法を教えてくださいますよね?」
「………」

トレローニーは黙っている
何も言えずにただ黙ることしか出来ないのだ

ハーマイオニーはそれが面白かったようで、必死に笑いをこらえている
ロンもハリーもだ

そして一度怒ったら簡単には収まらないのがヴィオラである
これでは終わらない
さらに追い討ちをかける

「あぁ、それと
先生の"心眼"は確かなようですが、いい加減な予知を言いふらして不安を煽るのはやめてはどうですか?
それは教師としてはあるまじき行為だとマクゴナガル先生から教えてもらったことがありますし、そんな事をする人は『愚か者』だとも言っていました
先生はもちろんその類の人間ではありませんよね?
そんな人が占い学の担当だなんて嫌なんですよ」
「も、もちろん私はそのような部類の人間ではありませんっ
誇り高き占い学の教授、シビル・トレローニーとは私の事ですから」
「それなら良かったです、私も安心できます
あと、顔色が悪いですよ?可哀想に、先生こそグリムに取り憑かれてるんじゃありませんか?
今日のトレローニー先生のご立派な授業はここまでにして、また次に教えて下さいな
先生がご病気で亡くなってしまうと思うと悲しいですから」



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