第25章 3年生になります!!
「っ」
トレローニーは何も言えず、ひたすらこちらを睨んでくるだけだった
だが気にせず、ニコッ!とした笑みで返す
占い学の授業はこれで終わった
「ふ、ふふ」
「ハーマイオニー、いつまでも笑わないでよ」
「あはは!だって!」
「トレローニーの顔見たか?口を結んで悔しそうにしてたぜ?」
「はは、まさかあんなに言い返すとは思わなかったよ」
さっきからずっとこの調子だ
トレローニーに切れたことを思い出しては笑い、思い出しては笑いをいつまでも繰り返している
「君って怒るとほんと怖いよね」
「〜っ、本気で切れたら一気に追い詰めちゃうの」
「あれはやりすぎよ、ふふ、まあ見てて面白かったけど」
「おい見ろよ、罰則食らうかもしれないのにハーマイオニー笑ってるぜ?」
「ロン?どういう意味?」
占い学でブチ切れた後、授業が終わり次第すぐに部屋を出た
去り際にトレローニーに心酔していたラベンダー・ブラウンやパーバティ・パチルに睨まれていたが笑って返した
「あーあ、占い学なんてとるんじゃなかったよ」
「ドンマイ、まあ元気出せよ、僕は君を支持するし」
「私もね
占い学はためになるのかもしれないけど、あの人は嫌よ」
憂鬱になってるヴィオラにロンとハーマイオニーが言葉をかけてくれる
それでちょっと心が晴れやかになった
(占い学なんて二度ととらないんだから!)
そう、心に固く誓ったヴィオラであった