第25章 3年生になります!!
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
チュンチュン
鳥が歌うように鳴く
部屋にその鳴き声が響く
「ようこそ子供たち
このクラスでは占い学の気高き術を学んでいただきます
皆様に眼力が備わっているかどうか見極めなくちゃ……
私はトレローニー教授
さあ、未来を鑑みて見ましょう」
教卓で高々と告げる女性
その特徴的な眼鏡をした教師は、シビル・トレローニー教授
占い学の魔女だ
「今学期はお茶の葉の模様を読む術を勉強します
葉は真実が読み取られるのを待っています、まるで書物のように…
まずは心を広げてみるのです、この俗世の彼方を…」
「馬鹿げてるわ」
ハーマイオニーがボソッと言った
それに苦笑いしか出来ない
確かにこの占い学は当てにならない
トレローニー教授の予言は大抵当たるのだが、大袈裟な事まで口にするので信ぴょう性がないのだ
それにヴィオラは、彼女があまり好きではなかった
(あーあー、やっぱり占い学とるんじゃなかった)
先日のこと
『Msグレンジャー、Msマリエレンダ、あなた達2人にこれを貸しましょう』
ジャラリ
そう言ってマクゴナガルが渡してきたのは時計だった
小さな鎖が音を鳴らして揺れる
『これは''逆転時計''と言われるものです
反時計回りに回すことによって、時間を逆戻りすることができます』
『どうしてそれを私達に?』
ハーマイオニーが聞いた
それはヴィオラも聞きたい
映画ではハーマイオニーだけが貰えるはずなのに、何故かヴィオラも貰ってしまっている
マクゴナガルが理由を話す
『あなた達はこの学年で最も成績の良い2人です
Msグレンジャーは賢く、知識量が豊富です
その知識を活用し、新たな発見に繋げる力に関してはホグワーツの生徒でも中々いません
Msマリエレンダは全ての科目の課題をそつなくこなし、特に魔法薬学と変身術は目に余る才能があります
お母さまの遺伝もあるでしょうが、このまま練習すれば、アニメーガスになれるでしょう
お2人により知識を学んでもらうために、これを渡すのです』
つまりはヴィオラとハーマイオニーに期待しているということだ