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銀のヴィオラ 『ハリーポッター』

第25章 3年生になります!!



「えっと……パーティーに誘われたかな…」

内容に配慮して言う

別に嘘ではない
マルフォイ家の夜会に誘われたのは本当だ

すると、ミアとユエンユエンの瞳がキラキラと輝き出した

「?」

謎に思っていると、二人が興奮して聞いてくる


「じゃあじゃあ!もしかしてドレスとか着たの?!」
「ハンサムさんからのエスコートは?!」
「どこのパーティー?!」
「恋人は出来マシタ?!」

すごい剣幕だ

あまりにもその瞳の光が強すぎて何も言えない
それどころかたじろいでしまう



「残念だけど、2人の期待するラブロマンスは無いよ」
「「そんなぁ〜!」」
「えぇ…」

何も悪い事はしていないのに、2人はしょんぼりしてしまった

まあ2人も女の子だ
恋と噂と心優しいハンサム君が、女子の大好物
こうなるのも仕方ない








話し込んでいると突然





ズーーーーーン





「ゔっ!な、なにこれっ」


とてもどんよりとした空気が流れてきた


「ヴィオラ」


ミアが「こっちこっち」と手で招くので、そちらに行く
すると彼女は指を指したのでその方向を見た

そこには

「キャシー?」
「あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙」
「「………」」


顔が死んだ我が友人がいた



「えっと…何があったの?またお母さん関係?」

とりあえずミアに聞いた

ミアは困ったように笑う
どうやら正解のようだ

「もう、鼻呪いかけてやりましょーヨ」

ユエンユエンが恐ろしいことを言ったので慌てて止める

彼女の顔は本気だ
放っておいたらやりかねない

ちょっとゾクッとした。



「キャシー、戻ってきなさーい」


ミアが言うが、キャシーは未だ戻ってこない
しゃがんで、壁に向かって何かをぶつぶつと呟いている

「私はろくでなし……私はろくでなし……」

こうやって呟きながら瞬きもせずじっとしている


(このままじゃだめ、絶対だめっ)

彼女は絶対に廃人になるだろう

それだけは止めなければ


「と、とりあえず起こそう」

そう言ってミア達と一緒に腕を引っ張る
しかし


ズーーーーーーーーーーーーーーーーン


「ゔっ!目がッ目がぁぁぁ!」
「痛い!攻撃力高すぎデス!」
「ううぅ」


案の定、目がやられてしまった



(こりゃだめだ…)



ホグワーツは今日も平和




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