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銀のヴィオラ 『ハリーポッター』

第25章 3年生になります!!



『………』


ルブリスはそれ以上、何も言わなかった


























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大理石の階段を上る

グリフィンドールの生徒達は、寮へと帰るために足を進めた





正面にある「ピンクのドレスを着た太った婦人」の肖像画が見える
パーシーが合言葉を唱えるが、太った婦人は開けてくれなかった
それどころか、甲高い声で歌を歌っている


「どうしたんだろう?」

誰かがそう言うが、婦人はピクリともしない

「だめ、だめ、だめ、見てて」

婦人はそう言って、さらに高い声で歌う

これはもはやオペラの領域だ


パリン!


「「あ」」


飾ってあったグラスが割れてしまった

婦人の声の音波に耐えられなくなってしまったのだろう
見事にひび割れてガラス片が散っている

「ふふ、すごいでしょ」

婦人はそう言って自分を褒めた

皆苦笑いだったのだが


「フォルチュナ・マジョール」

一人、勇者パーシーが声を上げた


「わかったわ」


婦人はそう言って、絵画の扉を開ける

絵画の裏には通路があり、そこからグリフィンドールの寮に続いていた



((ナイスパーシー!))



みんな、きっとこう思ったことだろう

















「皆久しぶり〜!元気にしてた?」
「YES!夏休みは海水浴に行ったりして楽しかったデス!」
「私もユエンユエンと一緒に行ったわ、エメラルドグリーンの海が綺麗で最高だった!」

部屋に入るなり、ミアとユエンユエンがそう言う

2人の顔は本当に夏を楽しんだ顔だ
海水浴とは羨ましい

ミアが聞いてくる

「ヴィオラは何したの?」
「私?私は……」

それといって特別な事はしていない

毎年恒例の、親族に会いに行ったり
エドワードが元気を取り戻したのでBBQ(バーベキュー)をしたり


「……」


いや
待てよ



…………………………………。


黒い短髪の髪
血のように赤い瞳


『何見てんだよ』



マルフォイ家の館でゴーストに出会った



大きな出来事はこれだ



(でもさすがにそんな事は言えないや……)



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