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銀のヴィオラ 『ハリーポッター』

第24章 ヘンテコな教師



『くくっ』

「え?今誰か笑った?」
「私も聞こえたわ…」
「き、気の所為じゃないかな…?」

ルブリスが笑いを耐えられなかったようで声を漏らしてしまう
その声が部屋に響いて全員に聞こえてしまうが、「気の所為だ」と促す
ハリー達はそう言われたので気にせず、シリウスの話になった

「(ギッ!)」

『(スン)』

強く睨むが、ルブリスはスンとなったまま動かない

(ダメだこりゃ…)

きっと何を言っても無駄だろうから、諦めた






するとその時




キィィン


ピタ




「止まった?」

汽車が何故か止まった

「なぜ止まったの?まだ着いてないのに」

ハーマイオニーが言う

窓の外を見ると、確かにまだ着いていなかった
それどころか、ここは停車駅でもない、何も無い所だ

「故障したのかな?」

ロンが言う

だが、ホグワーツ行きの魔法の汽車が故障するなんて有り得ない


(待って、この後って確か…)


ある事を思い出した

非常にまずいことだ


「なんだこれ、どうなってるの?」

ハリーが言う

だがまるで分からない

しかしヴィオラは違う
後の展開を思い出し、青ざめていた

『ッ』

ルブリスが何かに威嚇する

彼も感じたのだろう




そしてその時




フッ

「「!」」

電灯が消えた

光が無くなったので、辺りが闇に包まれる


ヒュウゥ


急激に気温が低くなる
そして、何かの気配を感じた


(まずい……来る!)

バン!


その時、部屋の扉が開いた
風と共に何かがやってくる






あぁ、思い出した
「彼等」が、来てしまったのだ



何かが近付いたのは感じたが、真っ暗で何も見えない

しかし、ハリーが硬直しているのが見えた


(ハリー!?)



『杖を振れ!』

ルブリスの声が聞こえた

今はとにかくハリーを助けなければと思い、言う通りにする


そうだ、こんな時はあの呪文だ





『『エクスペクトパトローナム!(守護霊よ、来たれ)』』


ブワッ!


瞬間、杖に光が走る

まばゆい光が溢れ、部屋を満たす

光は何かの形となって「彼等」に向かっていく




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