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銀のヴィオラ 『ハリーポッター』

第24章 ヘンテコな教師



そこで

「zzz」
「「………」」

ルーピン先生がいびきをかいた

「本当に誰なんだよ」

ロンが言う

彼の言葉に思わず苦笑してしまった
確かに見知らぬ人が列車の中でいびきをかいてたらそう言いたくなるだろう

「R.J.ルーピン先生」

ハリーとロンが疑問に思っていると、ハーマイオニーがそう言った

それでハリーとロンは少し目を見開いて驚き

「よく知ってるなぁ、どうして知ってるんだ」

と、ロンが言った

そこでヴィオラが答える

「その人のカバン
名前が書いてあるんだよ」
「ほんとだ」

ハリーが呟く

ヴィオラの言う通り、カバンにそうあった

すると

「チュチュ」

ロンの服の胸元からネズミが顔を出した

(あ、ワームテールだ)

このネズミはネズミではない
正確に言うと、ネズミに変身したピーター・ペティグリューだ

シリウス・ブラックに罪を着せた張本人
それがピーター・ペティグリュー

彼はアニメーガスでネズミに変身する
だから「ワームテール」と呼ばれているのだ

(……丸焼きにしても良いかな?)

ちょっと恐ろしい考えが頭に浮かんだ



「シャァァ」

猫の威嚇するような声がする
ハーマイオニーからだ
彼女の膝を見ると、赤猫が毛を逆立ててスキャバーズ(変身したペティグリュー)を睨んでいた

この赤猫はクルックシャンクス
とても賢い猫で、スキャバーズの正体を見破っていたり、シリウスを助けたり
まあ何も知らないロンからは最初酷い評価だったが


「ところでさ、ヴィオラ」
「え?何?」

ルーピン先生を見ていると、突然ロンから話しかけられる

なんだろうと思っていると、ロンが微妙な顔をしていた事に気付いた

「あのさ、その猫どうしたの?」
「あ、この子のこと?」
「そう…」
「この子はルブリス、賢い猫だよ」

『ニャー』

「…まあいいけど、くれぐれもスキャバーズには近付けないでくれよ」
「…分かった」

猫として実体化しているルブリスを紹介すると、またも微妙な顔をして釘を刺してくる

言い終わると、ロンは静かにクルックシャンクスを睨んだ
それにハーマイオニーは気付き、ロンから守るようにクルックシャンクスを抱いた





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