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銀のヴィオラ 『ハリーポッター』

第23章 指輪の力



思わず目をギュッと瞑ってしまう


ザァー


「ん」

少しして風が弱くなる

和らぐのを感じて目を開けた

すると








ふわり









「それ」は、ゆったりと舞い降りてきた






銀色の長い髪
黄金に輝く瞳
ひらりと風に舞う長いローブ
空に浮かぶ「それ」は月に照らされて美しく、この世に存在しているのかどうかが疑問に思えるほどだった







『なんだ、お前』


「それ」は話しかけて来た

テラスに踏み入り、座っているヴィオラに顔を近付けてくる


『はは、なんだこりゃ
面白い魂を持ってるなぁ』


「それ」は笑う

真夏の月に照らされて、口を歪ませる





『お前、なんで魂が片方しかないんだ?』





そう、言われた


あまりにも突然の事で応えれない


『もっとよく見せろよ』


「それ」はさらに近付いて顔を寄せてくる

顎を掴んで、自分に見やすい体制にさせる
完全に見下げられている体制だ


『おい、お前まさか銀髪女の末裔か?』


さらにそう聞かれた

何がなんだか分からないこの状態で、これだけは言える


「き」

『き?』

「ぎゃあああああああああ!!おばけぇぇぇぇ!!」

『あ゙あ゙!?』


そう、目の前にいたのはおばけ


『ふざけるな!俺をそこらの雑魚と一緒にするんじゃねぇ!!』


俗世間一般的に恐れられる幽霊
魔法界ではゴーストと呼ばれるもの



銀髪の男のゴーストが、現れた








それから数分後









「誠に申し訳ございません…」

『いい迷惑だ』

「ゔっ」


返す言葉もない


目の前の存在が幽霊だと思って暴れまくったが、やっと落ち着く事が出来た
と思ったらゴーストから辛辣な言葉で責められるわ責められるわと、嵐のこと

いやでもほんと、申し訳ない。


『俺を幽霊だと思ってびっくりしただぁ?お前ホグワーツでゴーストと接しまくってるだろうが』


そう言われてしまう

さっきからずっとこの調子なのでいい加減本題に入る事にした

「あの、聞いてもいいですか?
あなたはマルフォイ家のゴースト?」





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