• テキストサイズ

銀のヴィオラ 『ハリーポッター』

第23章 指輪の力



とても赤い炎が見える

『ダニーは放っておいて手紙を見ましょう
なんて書いてあるの?』
『ちょっと待ってね』

エルラの一声により手紙に集中する事にした

こういうのは慣れだ

手紙を開く

『ええっと…「親愛なるMsマリエレンダへ
10日後のパーティーに貴殿をご招待致します、当日は馬車でお迎えに参ります、尚、パーティーへはドレスコードでお越しくださいますよう
ルシウス・マルフォイ」』
『…………これ、本気で結婚させようとしてるわね…』

エルラが呟く

手紙の内容からしてもルシウスは本気だ
一体なぜ自分なんかと結婚させようとするのだろう
確かに礼儀正しさは意識しているが、もっと美人な女の子は他にもいるはずだ

『私なんかよりもっとドラコに似合う子がいると思うんだけど…』

そう呟くと、ブローがひょっこりと現れた

『いいえ、お嬢様はホグワーツの中でも大変美しいです!しっかりと奥様の血を受け継いでいますよ!』
『そ、そう?』
『はい!
ルシウス様の目は確かなようですが、だからといっておいそれと簡単にお嬢様は渡しません!』

ブローの気迫に後ずさってしまう
ここまで燃えているブローを見るのは初めてだ

(なんか嫌な予感が……)

『お嬢様!こうなったら徹底的におめかしして、パーティーで誰よりも輝きましょう!』
『えっ?いやいや、それじゃダメなん…』
『そうね!ブロー、私も協力するわ!』
『お母さんっ!?』

そしてこの後、パーティーという名の「戦場」に出向くために、エルラとブローは獅子奮迅するのであった













そして今に至る


「私…夜会とか初めて」
「僕は多少慣れてるけど、エスコートなんてやった事ないぞ」
「失敗したらどうする…?」
「すました顔でいればいいんだ」
「そうなの、なるべく頑張るわ…」

ヴィオラもドラコも力なく会話する

ヴィオラはもちろん、ドラコも乗り気ではないのだろう
あくまで自分達は「友達」だ
なのにこんな事されても異性として意識するどころか、気まずいだけ

ドラコの顔を見ると、俯いてなんとも微妙な顔をしていた



/ 428ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp