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銀のヴィオラ 『ハリーポッター』

第22章 ナイトメア



やっと離してくれた
圧迫感から解放される

話せる状態になったので、2人に聞いた

「ねぇ、お母さんとエドワードは?大丈夫なの?」

そう言うと、2人は顔を見合わせ、微笑んで答えた

「エルラとエドワードは大丈夫
エドワードはさっき寝たばかりだよ」
「よ、かったぁ……」

ほっとして脱力してしまう
さっきまでヒヤヒヤしていたのが嘘のように心が落ちついた


「ヴィオラ」


名前を呼ばれる

ダニーとブローの向こう側


艶やかなダークブラウンの長い髪
薄茶色の瞳
美しいその髪はいつもサイドに流しているので、まさに「美人」というものを体現したような女性

我が母 エルラ・マリエレンダだ

「おかえりなさい」
「うん、ただいま」

微笑んで出迎えてくれる
父とは大違いだ

「中に入りましょ」と言ってドアを開けて促してくる

言う通り中に入ると、とてもいい匂いがしてきた
どうやら紅茶を淹れたようだ



(美味しそうな匂いだな〜
とりあえず荷物直してこなきゃ)


そう思い、部屋に向かった











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リビングにて

「単刀直入に聞くけど、お父さんとお母さんはエドワードがどうしてああなったか知ってるんでしょ?」

ピタッ

3人は紅茶を飲んでいた
が、ヴィオラがキッパリとそう言ったので、ダニーとエルラの動きが止まった
瞬間、こちらを見る

しかし構わずヴィオラは言う

「ブローからは、「お母さん自体が特殊だ」って聞いた
なら…私もお母さんの子供なら、それを聞きたいの
今まで何を隠してきたのか、どうしてそれがエドワードに現れたのか、なんで隠さなきゃいけないのか、知りたい
だって私は、皆の家族だから」
「…………」

2人をしっかりと見据えて、そう言った

自分も家族だから
家族の一員だから
困ったら支え合わなければ

そう思ったから、知らなきゃいけないと感じた
少しでも父や母、そしてエドワードの負担を減らすために

ダニーとエルラは顔を見合わせる


「ヴィオラ、今から言う事は、誰にも話してはいけないよ」

ダニーがそう言う
それにコクリと頷いて答えた

すると、エルラが意を決したように話してくれた




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