第21章 秘密の部屋
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あれから数日
ホグワーツには再び平和な日々が訪れた
石にされた人もハーマイオニーも、薬のおかげで回復しつつある
全てが、元に戻ろうとしていた
そして今
ヴィオラは、マクゴナガルに連れられ校長室へとやって来た
校長室行きの階段の前でマクゴナガルは手をかざす
『レモンキャンディー』
すると、階段が降りてきた
立派な回転式の階段だ
マクゴナガルに促され乗る
階段は上へと向かった
(毎回思うけど、ダンブルドアって本当にお菓子が好きだよね)
ヴィオラの言う通り
ダンブルドアはお菓子が大好きなのだ
校長室行きの階段の呪文はいつもお菓子の名前だし、何か大事な話をしていても「このビスケットはなかなかじゃぞ?一口どうかね?」と言って勧めてくるのだ
そのせいか、校長室にはいつもお菓子が常備されているとの噂がある
ただ、ダンブルドアは「百味ビーンズ」だけは嫌いだ
変な味に当たるというジンクスを持っているようなので、あまり食べないそう
(来年のバレンタインはダンブルドアにもあげようかな?)
そうこうしているうちに、校長室へ着いた
コンコン
「失礼します」
「入りなさい」
声がかかったので部屋に入る
ガチャ
「よく来たのうヴィオラ、無事で何よりじゃ」
「ご心配おかけしてすみませんでした」
「ほほほ、それはスネイプ先生に言うといい」
「え?」
「君が連れ去られたと聞いていつもより苛立っておったからの」
「そうだったんですか…」
スネイプが自分の事を心配していたとは
正直驚いた
原作ではジニーが連れ去られてもその冷静さを崩してなかったのに
まあ、今度謝っておこう
「さて、あの部屋であった出来事じゃが、何か変わった事はなかったかね?」
「変わった事……」
強いて言えば
「キスされました」
「……?」
ドン!
「「(ビクッ!)」」
(な、何?)
凄い物音がした
何か硬いものを殴る時の音
「え?え?」
「気にするでない、あれは…フォークスじゃ」
「フォークス?」