• テキストサイズ

銀のヴィオラ 『ハリーポッター』

第21章 秘密の部屋



『おぉ!湖?』
『そう、学校の敷地外だけど、結構近いから』
『すごいね、こんなの初めて』
『気に入ってくれて良かったよ』
『ふふ、ありがとうトム、バジリスクもありがとね〜』
『シャア』








「う…あ」

思わず口元に手を当ててしまう
泣く時の嗚咽を我慢するかのように
原因の分からない悲しみに耐えられないのだ

ひどく悲しい

「っ…っ」

なぜこんなに悲しいのだろう
なぜこんなに辛いのだろう

どうして、バジリスクを殺した事を後悔しているのだろう


「っごめん…」

ごめん?
なぜそう思うの?

「ごめんね、バジリスク…」

なぜ謝るの?

なぜ、私はそう思うの?




「クゥゥ」
「あ…フォークス」

いつの間にか、隣にはフォークスがいた
フォークスはただこちらを見つめる
その綺麗な瞳で、じっと見つめてくる

そして

「クゥゥ」

スリスリ

涙を流した頬に、擦り寄ってきた

まるで慰めるように

悲しんでいるヴィオラを、「泣かないで」と慰めているようだった


「ありがとうフォークス」
「クゥ」
「そうだね、もう戻ろっか」



バジリスクから離れ、歩き出す

涙を我慢して、帰る



































その時、指輪が黒く光っていた事は、誰も気付いていなかった




/ 428ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp