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銀のヴィオラ 『ハリーポッター』

第20章 日記



「駄目よ!そんな事したらヴィオラまで私みたいにっ」

彼女の言う通り魂を少し吸い取られるだろう
でもそれは別に問題ない、ハリー達が助けに来てくれるから
それに、可能ならば彼らが来る前に終わらせる
そのためには、秘密の部屋に先に行かなければいけない

ハーマイオニーに約束したのだから


「私なら大丈夫、もし何かあったら先生達を呼んできて?」
「でも…」
「お願いジニー」
「……分かったわ」

渋々ながらも頷いてくれた

日記に向き直り、ペンを用意する

ページを開いて書こうとする



『あなたは、トム・リドルですか?』

スゥー

『はい』

「!」

本当に現れた
自分の字が消え、代わりにトムの返事が現れてきた

そのまま書き進める


『私はヴィオラ・マリエレンダと言います』

『よろしくヴィオラ』

『あなたは、スリザリンの継承者ですか?』

『その通りです』

『秘密の部屋の場所を知っていますか?』

『はい』

『この日記は、字を書けば書くほど魂を吸い取られる仕組みですよね?』

『はい』

『私のもですか?』

『そうです』

『あなたと直接お話がしたいです、秘密の部屋で会えませんか?』

『……』


「何も出て来ない…」

まるで文通の内容だが、その実は全く違う
どうすれば会って話せるだろうか
それともトムの返答はNOという事だろうか?

「…………………」

(分霊箱…)

そうだ
秘密を握っていることを明かせば主導権を取れる


『私はあなたの秘密を知っています、ダンブルドアに話されたくなかったら私と会ってください』


「これ脅迫じゃない?」
「まあね」
「秘密って何?」
「ジェニファーに振られたよねって話」
「え?」

嘘だ
ジェニファーなんて知らないしトムも知らない

「あ」

返答が来た


『分かりました、あなたを僕のいる場所へ招待します
ですがその前に、僕の持つ記憶をお見せしましょう』

「記憶?」

『それと、僕はジェニファーに振られたのでは無く振った方です』

「え?振った?」

作り話なのにどういう事なのか
ただ乗ってくれているだけか?

いずれにせよ招待してくれるらしい
その証拠に、日記から眩い光が溢れ出す

「わわ!」





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