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銀のヴィオラ 『ハリーポッター』

第19章 蜘蛛の王



それを無視し、ルシウスは言う

「あっぱれなご心境で……では
ファッジ」

ルシウスは小屋を出て去っていった
コーネリウスも、呼ばれたので出て行こうとする

「ハグリッド…来なさい」

コーネリウスに促されたのでハグリッドも行こうとする
しかし、こちらをチラチラと見て

「もし、もし何かを見つけたけりゃ蜘蛛の後を追っかけりゃええ、そうすりゃちゃーんと糸口がわかる
ま、俺が言いてぇのはそれだけだ
あぁ、俺のいねぇ間、ファングに餌をやっておいてくれ」

バタン!

そう言って全員が去り、取り残されたのは3人だけ

すぐさまマントを取る

「ほんとだよ、ダンブルドアがいなきゃどんどん襲われるぜ?」

その通りだ
トム・リドルはダンブルドアを恐れている
だから犠牲者が3人で済んだのに、彼が居なくなればもっと増え続ける

「どうする?」

ハリーに聞くも、ずっと黙って何かを考えている

アラゴグの所へ行くか?
でも、あまりそれは賢い選択じゃない

「……………」





「ハグリッドー!」
「「!?」」

声がした
何か陽気な声

「見てみろ!ルコルがこんなに取れた…」

その声の主は小屋に入ってくるなり辺りを見渡すが、ハリー達以外誰もいないのを見て口を開けた

「ぞ?」

クィリナス・クィレルだ

場違いにやってきてはたくさんのルコルの実をカゴに入れたまま抱えている

「「………………………」」

その場に、沈黙が走った















「なんだと?アズカバンに?」

クィレルに全て説明した
すると「アズカバン」という単語に驚いており、持っていたルコルのカゴを落としてしまった

しかし気にせずクィレルは続ける

「ルシウス・マルフォイの仕業か、奴が出てきてはどうにかすることは難しいな…」
「でも、ハグリッドはきっと犯人じゃない」
「私もそう思うが、魔法省まで絡んではどうにも出来ない、この際、ハグリッドの件は置いておこう」
「置いておくって…じゃあどうするんですか?」

ハリーとヴィオラがクィレルに問う
的確に応えてくれるが答えは見つからない

クィレルが言う




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