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銀のヴィオラ 『ハリーポッター』

第17章 ポリジュース薬にはご注意を



ハリーが杖でカップケーキを浮かせる

フワリ


当然、クラッブとゴイルは気づいた


「上手いな」
「おい見ろ」

(おぉ、やっぱり食べ物には敏感っ)

ちょっと感動した



「おっ!すっげぇ」

二人はカップケーキに歩み寄り、手に取る
そしてすかさず食べた

パク

もぐもぐ

「フフフ…フフ………フ……」

次第に二人は顔をしかめる
そして顔を見合わせ


バタリ


倒れた

薬が効いたのだ


「どこまでバカなんだ?」

ロンがクラッブとゴイルにそう言う

お分かりだろうか?
これが「トロール並の知能」だ



「早く運ぼう」
「そうだね」

気付かれない内にさっさと物置まで運んだ













「きっかり1時間で元の姿に戻ってしまうわよ」

レイブンクロー寮の女子トイレでハーマイオニーが言う
コップに入れられたのは訳の分からないドロドロした液体
飲むだけでなく見るのさえも躊躇ってしまうポリジュース薬は、傍から見たら毒薬か何かに見えるだろう

「髪を入れて」

パラパラ

言われた通り、パーキンソンの髪の毛を入れた
すると、みるみる毒々しくなっていく


「うぇ〜、クラッブのエキスだぁ」

ロンが言った

正直、言って欲しくなかった
薄々思っていたから

でも、意を決して飲む

「乾杯」

カチャン

ゴクゴクゴク


「ゔゔ…」

ドスの効いた黒い声が出る

(まずい!まずすぎるっ)


「なんだか僕吐きそう」

カシャン!

「私も」

カシャン!


「うぅ、おえぇぇ」

あまりにも気持ち悪すぎるので水道で吐く
ハリーに見えないように考慮しておえおえと吐きまくった

(うげぇぇぇ、な、なんかお腹の中でうごめくみたい…)

「はぁはぁ」




ボコボコ



数分が経過した


水道には水がうっすら溜まっていたので自分の顔が見える
そこにいるのは自分ではない

ピンクブラウンの長かった髪がおかっぱの黒髪に変わっていく
目付きも鋭くなっていって

そこには、完全なパンジー・パーキンソンがいた




「う…ぁ」

(すごい…完全にパンジー・パーキンソンになってる…)

ポリジュース薬の効果を改めて実感する




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