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銀のヴィオラ 『ハリーポッター』

第17章 ポリジュース薬にはご注意を



ハーマイオニーが手に入れた髪の毛
それは、ミリセント・ブルストロードのものでは無い
彼女の猫の毛なのだ

「ハーマイオニー、それ大丈夫?ミリセントのものなの?」

あえてそう言う
賢い彼女なら聞き入れてくれると思ったが

「平気よ、他の生徒のものでも、スリザリン生に変身できればいいのよ」

と言われてしまう

(一応解薬剤持ってきておいて良かった〜)

解薬剤とは、薬の効果の持続時間を短縮させるもの
ポリジュース薬に効くかどうかは分からないが万が一のために持ってきておいたのだ

(猫になったら毛玉全部吐かなきゃ戻れないもんね…)


「じゃあ私、ポリジュース薬を見てくる
クラッブとゴイルにちゃんと食べさせてね」

ハーマイオニーは念を押して、談話室の方に戻って行った



「それじゃあ私達も行こうか」


立ち上がり、スリザリン寮の塔へと向かった











スリザリン寮へと歩みを進めていると、ロンが聞いてきた

「そういえばさ、君は誰になるの?」
「私?私はパンジー・パーキンソン」
「それってマルフォイの取り巻きの人だよね」
「そう、私も二人と似たような手口で手に入れたの」
「……あえて聞かないでおくよ」


ハリーはどこか怯えたような顔をしている
まあ髪の毛を手に入れるために女子一人を気絶させたなどと知っては怖いだろう


ハリーが不安げに呟く

「これ、成功するかな…」
「あいつら広間で食いまくってたからな、絶対引っかかると思うぜ?」

ロンがそう言うと、ハリーも「あぁ」と言うように頷いた

可哀想だと思うが原作でも「トロール並の知能」と称されているので擁護は出来ない

てゆうか、「トロール並の知能」とは一体…………







「ヴィオラ」
「!」

名前を呼ばれる

後ろからかけられたようで、振り向くと、そこにはハッフルパフの王子様が立っていた

「セドリック」

セドリック・ディゴリー

女の子達に囲まれて普通の男子なら喜ぶ状況
でも、彼の表情はどこか困っているように見えた

そのまま、女子を振り切りこちらに寄ってくる

「ごめん二人とも、先に行ってて」

小声でハリーとロンに言う


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