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銀のヴィオラ 『ハリーポッター』

第17章 ポリジュース薬にはご注意を




ハーマイオニーとロンと一緒に、ハリーを連れて人のいない部屋に駆け込む


バタバタバタ

バン!


「君、パーセルマウスだってなんで黙ってたの?」

開口一番にロンがそう言う
もちろんハリーはそんな事は知らないので何も答えられない

「僕が何?」
「蛇と話せるのね?」
「そうなんだ、前に動物園で従兄弟のダドリーに蛇をけしかけちゃったことがある
でも何?この学校には、話せる人なんていっぱいいるだろ?
「そうそういないわ、蛇と話せる人なんて……まずいことになったわ」

ハーマイオニーがそう言う
彼女の言う通り、状況はかなりまずい



(私のせいだ…問題ないと思ってたから…)


自分に苛立つ

授業前、結果的に問題はないだろうと判断し、放っておいた自分のせいだ

あの言葉は、なんというか駄目なものの気がする
決して受け継がれてはいけないもの
本能的にそう感じたのだ
パーセルタングは絶対に悪いものだと



ハリーは何がまずいか分からないので少し苛立つように問う

「何のこと?もし僕が蛇に襲うなってあの時言わなかったら…」
「へぇー、さっきそう言ってたのか…」
「聞いてたろ?君だって」
「聞いたのはパーセルタングだよ、蛇の言葉」

そこでやっと二人が何を問題としているか気付く

「僕、違う言葉喋ってた?気が付かなかった、自分でも分からない言葉をどうして話せるんだろう」
「なんだか、蛇を操っているみたいだった
私には、ジャスティンを襲えって言ってるように見えたの」
「……………」

思うままの事を言う
ハリーは、自分のした事と事の重大さを把握しきれていない

原作のハーマイオニーの代わりに説明する

「あのねハリー、スリザリンのシンボルが蛇になってるのはね、サラザール・スリザリンが、パーセルマウスだったからなんだよ
彼も蛇と話せたの、パーセルタングを使って蛇と会話することが出来たのよ」
「そうなんだよ、皆きっと君の事スリザリンのひひひ孫だって思うぜ」
「僕違うよ!」

ハリーがすかさずロンの言葉を否定する

「有り得ないよ……」
「1000年前の人だから、可能性としては有り得るのよ……」

ハーマイオニーがそう言う

ハリーは、「信じられない」と言うように目を見開くだけだった




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