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銀のヴィオラ 『ハリーポッター』

第17章 ポリジュース薬にはご注意を






「シュー」



蛇だ

ドラコは蛇を出した

「動くなポッター、追い払ってやろう」

蛇は危ないのでスネイプが追い払おうとする
しかし、ロックハートが代わりに前に出て

「いや、私にお任せあれ」

『ヴォラテー・アセンデリ(蛇よ去れ)』

バァン!

「「わぁ!」」

ダン!

「シュー」

(うーん…)

全く効果がなかった

ただ宙にあげて叩き付けただけ
蛇は怒って興奮しているようで、かえって逆効果だ

この呪文は間違ってはいないのだが使い方が違う
でも、ロックハートには分からないだろう


「うわぁ……」

蛇はジャスティン・フィンチ・フレッチリーの前にいる
ハッフルパフの男の子だ

「シュー」

ハリーが蛇語を発した

『サイ、ハーサー、シー』


ドクン


「っ!」



悪寒がする


とてつもない悪寒


あの時と同じだ
ゴーント家の屋敷に行った時と同じような、それ以上の嫌な感じ

上手くは言えない、でも、とにかくこれはダメだと本能が告げている


(やめさせなきゃっ…)

「ハリー」

ハリーを呼ぶ
でも、返事はない
ずっと蛇に語りかけている


『サイ、ハーシ、ヘス』

「シュー」

蛇はゆったりとジャスティンの方に近付く
その姿は本当に、蛇を操っているかのようだった

「ハリー!」

ピタッ

「ヴィオラ?」

いよいよまずいと思い必死に名前を呼ぶ
するとハリーは我に返ったかのようにキョトンとしている




『ヴィペラ・イヴァネスカ(蛇よ消えよ)』

ボウ!

スネイプが杖を振る

すると、蛇は火に焼かれ、燃え尽きて無くなった


「「………………………」」


皆ずっと黙っている

ヴィオラもだ




「悪ふざけはよせよ」


ジャスティンがハリーを見てそう言う
ハリーは「どういうこと?」と言うように首を傾げている

その姿が異様で
さっきまで蛇でジャスティンを脅かしていたのに、そうやって首を傾げるのがとても異様で





「…………………………」



ただ黙ることしか出来なかった



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