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銀のヴィオラ 『ハリーポッター』

第17章 ポリジュース薬にはご注意を




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「それじゃあもう帰ります、今日は色々とありがとうございました」
「こちらこそ、話せて楽しかったよ」


釣りが終わり、もう夕方
帰りが遅くなってはいけないので、そろそろ戻ることにした


釣りの時は本当にてんやわんやだった
ハネピラニアを釣るわ釣るわで噛まれまくるという、まさに地獄の作業
それも主にハグリッドだが…


「バイバイハグリッド〜!」

野原を歩きながらハグリッドに手を振る
笑顔で振り返してくれた

そのまま歩き続ける




ザッザッザッザッ




(ベリタセラム…どのタイミングで使おう……)


頭の中は真実薬の用途でいっぱいだ
こんなに危険な薬をどう扱えばいいのか
それに、2回分もある

「ドラコには使わなくてもいいし……他の先生達には絶対使わないよ…」

万が一マクゴナガルに使った事がバレたらどうなるか
退学どころでは済まない
もちろん、尊敬する彼女にそんな事はしないが、考えるだけで恐ろしい


(…………絶対バレないように隠さないと)



























「再び?じゃあ『秘密の部屋』は前にも開かれたの?」
「もちろん決まってるじゃん、ルシウス・マルフォイが学生の頃に開けたんだよ
で、ドラコに開け方を教えた」
「そうかもね…ポリジュース薬が出来れば確かめられるわ
ヴィオラ、モルヒネ取って」
「はいどうぞ」

ハーマイオニーの言われた通り、薬草を取って渡す
パッパッと器用に鍋の中に入れ、かき混ぜる

グツグツグツ


その様子を見ていたロンが口を開いた

「聞くけどさ、こんなとこで昼間っから薬作ってていいの?女子トイレのど真ん中で」


ごもっとも


ここはレイブンクローの女子トイレ
誰も寄り付かない無人の場所

何食わぬ顔で薬を作り続けているが、ロンとハリーは男子なので気が気ではないだろう

そんな彼のために答える

「大丈夫だよロン、絶対に誰も来ないから」
「なんで?」
「嘆きのマートルだよ」

ヴィオラがそう言うと、ロンは訝しげな顔をした

「誰?」
「嘆きのマートル」
「マートルって誰?」




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