• テキストサイズ

銀のヴィオラ 『ハリーポッター』

第17章 ポリジュース薬にはご注意を



「私は、スリザリンの継承者は何らかの力を持つと考えている」
「力?」
「ああ、サラザール・スリザリンはある力を持っていた、蛇と話す力だ
だから彼の継承者となると、そのような能力があるのではないかと思っている」


思わず驚いて目を見開いてしまう
それは、ハリーに当てはまっているから

(ちょっと、クィレル先生すごすぎない?優秀すぎるよっ)

今日で2回目
さすがは元ホグワーツ教論だ

「ところで、君はなぜそうも『秘密の部屋』について調べている?まさかまたポッター達と何かするつもりか?」
「(ギクリ)」

ダラダラと冷や汗が流れる

ホグワーツ教師は感もいいのだろうか

「……………」

謎の汗を流したまま黙っていると、クィレルがため息をついた

「全く、とんだ生徒がいるものだ
私がまだホグワーツの教師だったら即謹慎にしている」
「…すみません」

以前のクィレルとは明らかに違う
これが本当の彼なのかと思ったらなんだかもう女子にモテるんじゃないかと感じた

(なんだかんだで頼りになるところとか、絶対人気でるんじゃないかな?)


クィレルが話す

「だが、辞める気はないんだろう?なんせ君達4人はグリフィンドールだからな」
「……」
「…君にあれをやろう」
「?」


そう言ってクィレルは席を立ち、何やら奥でゴソゴソとしている

(何してるんだろう?)

疑問に思っていると、奥から戻って来た

そして、ヴィオラの手の平に何かを乗せる

「これだ」
「これは?……」

手には小さな小瓶があった
可愛らしい小瓶の中には数滴とも言える透明な液体がある
疑問に思っているとクィレルが答えた

「ベリタセラム、真実薬だ」
「ええっ!?」

ベリタセラム(真実薬)とは、強力な自白剤だ
飲めば三滴ほどで己の持つ秘密を暴露してしまうという恐ろしい薬

スネイプ曰く、「闇の帝王であるヴォルデモート卿ですら、深い闇を暴露するだろう」との事

とにかく貴重で、魔法省に制限されている薬のはずだ
何故それを彼が持っているのか

「出処については秘密だ
一年前、私がポッターに使おうと準備していたものなのだ、もう使わないから君にやろう」



/ 428ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp