• テキストサイズ

銀のヴィオラ 『ハリーポッター』

第17章 ポリジュース薬にはご注意を



全て話し終えると、クィレルは口に手を当てて考え込む

さすがは元ホグワーツ教論だ
いざという時頼りになる





それから数分





「………………………」

ずっと彼は黙っている

もうそろそろでお茶が冷めてしまうだろう


「あっ…」

あの、と言おうとした時、クィレルが口を開いた


「私はその辺の話には詳しくないから、少ししか知らない
なんせ数年しかホグワーツで教師をしていないからな
マクゴナガル先生やフリットウィック先生の方が詳しいだろう」
「そうですか……」


(やっぱりダメか…)


まだ麗乃の時、「ハリーポッター」シリーズは「アズカバンの囚人」か「炎のゴブレット」などの作品が好きだったので、あまり「秘密の部屋」については覚えていないのだ

大まかにしか分からないため、何か聞き出そうとしたのだがクィレルでは分からないらしい

(どうしよう……一応把握しないと被害を防ぐ事が出来ないかもしれないのに…)

「少しなら話そう、私の知り得る全てを」

クィレルがそう言った

そして、話し出した


「『秘密の部屋』についてはどれくらい理解している?」
「マクゴナガル先生からは、サラザール・スリザリンが作り出した 部屋だと…
スリザリンの継承者にしか開けない部屋だって聞きました」
「ふむ………そうだな
まず、私も部屋を探したことはある、ヴォルデモートの配下の時にね」

クィレルは僅かに眉を寄せた
一年前の事件を思い出しているのだろうか

正直言うと、もう気にはしていない
そもそも怒ってなんていないし、踏みとどまって戻ってきてくれたのだからそれで良いと思ってる

まあ、本人はそれでも割り切れない部分があるのだろう

嫌そうな顔をして話し続ける

「学校中を探し回った
スリザリン寮の部屋はもちろん、敷地全てを探した
でも、何も見つからなかった
部屋はおろか、入口と呼べるものも見つけることは出来なかったんだ」


(やっぱり誰も見つけられないんだ
パーセルタングを話せる人にしか分からないのかな?)


パーセルタングについてはまた後でご説明しよう

クィレルの話を聞く




/ 428ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp