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銀のヴィオラ 『ハリーポッター』

第17章 ポリジュース薬にはご注意を



次にハリーがドビーの首を掴み質問する

「前に起きたのはいつ?今は誰がやってるの?教えてよ!」
「ドビーには申せません、ドビーはただハリー・ポッターをお守りしたいだけです」
「お願いだよ、教えて誰なんだ?」

パチン

「あっ」

ハリーが何度も問い詰めるが、それから逃れるようにドビーは姿を消した
煙のように消えていく

「お嬢様、それではお元気で」

パチン

ブローもそれで消えていく

辺りは静寂に包まれた
しかし

ガタン!

「「!」」

人が来た
マクゴナガル達だ

(え?え?どうしよう!どこに隠れればっ)

見つかるわけにも行かず右往左往していると、ハリーが腕を掴みベッドの中に引き寄せる

「へ!?ちょっとハリー」
「しっ!お願い、ここで我慢してて」
「(コクコク)」

もう出るわけにはいかない
仕方が無いので口を手で覆い、声を出さないように我慢した

ハリーと一緒にダンブルドア達の会話に耳を澄ます



「また襲われたのじゃ」
「恐らく石にされたのだと思いますよマダム・ポンフリー」

ベッドの隙間からマクゴナガル達を見る
そこには、慌てた顔をしたマクゴナガルと真剣な顔をしたダンブルドア
固まって動かない後輩、コリン・クリービーがいた

「あれ、コリン?」
「?」

ヴィオラの声によりハリーは運ばれているのが誰か気が付いた
集中して会話を聞き続ける

「もしかしたら襲った者を写真に撮ったかもしれません」

マクゴナガルがそう言う
ダンブルドアがコリンの手からカメラを取り、中身を開ける

ボン!

「あぁ!」
「「っ!」」

(危なかった…声を出しちゃうところだった…)

どうやら、カメラの中のデータが破裂したようだ
さっきの音は爆発音だろう

「どういうことでしょうアルバス」
「……生徒に、危険が迫っておる」
「…皆にはなんと言いましょう?」
「真実を
ホグワーツはもはや安全ではない
秘密の部屋が、今再び、開かれたのじゃ」

「「…………………………」」

ハリーと二人で顔を見合わせ、息を飲む

ダンブルドアがこの時言ったことが、「秘密の部屋」の存在を認めた言葉だったから



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