第17章 ポリジュース薬にはご注意を
「……それで?」
気になるが、続きを促す
ブローは話し続けた
「蛇が、お嬢様と……そちらにいるポッター様に襲いかかる夢を見たと聞きました…」
「僕が?」
ブローの言葉にハリーが驚きを隠せなかった
無理もない
でも
「…エドワードはなんでそんな夢を何回も見てるの?」
「ブローめには分かりません、奥様もそれを知ってから様子がおかしいのです」
「なんで……」
エドワードの悪夢
真に受けることはない、ただの悪い夢だ
でも、放ってはおけなかった
エドワードのことが心配なのはもちろんだが、何か胸騒ぎがする
「でも、ただの夢なんでしょ?」
「分からないのですポッター様
何しろ奥様自体が特殊なので……」
「え?」
「あっ!」
なんと言った?
今母自体が特殊だと言ったのか?
ブローはしまったというように口を塞ぐ
それにたまらず、ブローにまくし立てた
「どういうこと?エドワードの悪夢はお母さんと関係あるの?」
「も、申し訳ありませんお嬢様、これ以上は答えられません!」
「…………」
これ以上聞いてもブローは答えない
屋敷しもべはそういうものだ
主人に全身全霊仕え、不利にならないように立ち回る
ならば、母の事を聞いても、ブローは答えない
「それじゃあ何も聞かない、それでお母さんの伝言は?」
「危ない事はもちろん、生活面でも気を配れ、あとは、………に気を付けてと」
「え?なんて?」
ブローが小声で何かをボソボソ言った
上手く聞き取れないのでもう一度聞く
するとブローは言いにくそうにモジモジとしてから
「唇に特に気を付けてと!」
「……………唇?」
頭に?しか浮かばない
「っ」
その時、どういうことか聞こうとしたら、物音がなった
「「!」」
「ハッ!」
ドビーがそれで何かを思い出したかのように言う
「いいですか?ホグワーツで今恐ろしいことが起きようとしているのです
ハリー・ポッターはここに居てはいけません、歴史が再び、繰り返されようとしているのです」
「繰り返すって?前にも起こったの?」
ドビーがそこで「言ってはいけなかった!」と言い、ライトで自らの頭をぶつける
ガン!ガン!
「ちょ、ちょっと…」
止めようとベッドから飛び出しライトを奪う