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銀のヴィオラ 『ハリーポッター』

第17章 ポリジュース薬にはご注意を



その調子でロックハートの気を引き続ける

ロンとハグリッドは「何言ってるんだ?」という顔をしている

(気付いてよ〜!!)

「あ」

ハーマイオニーが声を上げる
その顔は何かを察したかのようだった
それを見逃さず、目線で訴える

やはりハーマイオニーは気付いてくれたようで

今のうちにロックハートをここから離させる

「ああ!苦しいっ!うがー!」
「大丈夫かねマリエレンダ!私が何とかして差し上げよう!」
「お願いします!先生のお力で術者を倒してください!」
「任せたまえ!術者はどこだね!?」
「あっちです!」
「わかった!
いざゆかん!ホグワーツの平和のために!」

そう言って、ロックハートは指さした方向へと走っていった

「ふぅ!これで安心かな…」

ハリー達を見ると、マダム・ポンフリーの所へと向かっているのが見えた

一息ついて安心していると


ガシッ!

「え」

誰かに肩を掴まれた
何やらすごい力を入れられている

「…………」

ゆっくりと後ろを振り向く
そこには

「医務室へ行きますよ、マリエレンダ」

形相のマクゴナガルがいた














「全く、どうしてあなたがまたここに来たのです」

医務室に入って第一声
マダム・ポンフリーはヴィオラを見てそう言った

「申し訳ありませんマダム・ポンフリー、ですがこの子は何かと倒れやすいので
万が一のためにもお願いします」

マクゴナガルが念を押してマダム・ポンフリーに言う
彼女はため息をつき、ヴィオラを招き入れた

「ハリー」

ハリーはベッドで寝っ転がっている
周りに双子のウィーズリーやらシェーマスやらがいた

少し隣を見ると、ドラコが「う〜ん」と唸ってマダム・ポンフリーに「あなたはもう大丈夫」とぞんざいに扱われている

(あれ?ウッドがいない)

「マダム、ウッドはどうしたんですか?」
「彼ならあちらの隅にいますよ」

マダム・ポンフリーが視線でウッドのいる方向を告げる
そちらを見ると、隅のベッドで横たわっているウッドを見つけた

彼の方に近づく

「ウッド、ウッド」

名前を呼ぶと、僅かにウッドは目を開いた

「ヴィオラか……クィディッチはどうなった…?」
「目を開けて言う事がクィディッチなのー?」

相変わらずのクィディッチ愛だ
彼にとっては命よりも大事なのだろう




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