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銀のヴィオラ 『ハリーポッター』

第17章 ポリジュース薬にはご注意を



しばらく見守り続ける

バキッ!

「うわっ!うっ」
「ハリー!」

ブラッジャーがハリーの腕に当たり骨が折れてしまった
苦悶の表情を浮かべるも、すぐに反対の手でスニッチを掴もうとする

(頑張れハリーッ!)


ヒュンヒュン!

スニッチは捕まらないと言うように飛び続ける
そして

ズシャアアア!

「っ掴んだ!」

ハリーが地面に倒れた
その手にはスニッチが握られている

「ハリー・ポッターがスニッチを掴んだ!グリフィンドールの勝利!」

ワアアア!!

歓声が湧き上がる

「すごいよハリー!」

箒から降り、走ってハリーの元へと駆け寄る

しかしブラッジャーが止まっていなかった

「うわっ!」

何度も何度もブラッジャーはハリー目掛けて振り落ちる

『フィニート・インカーターテム!(呪文よ終われ)』

ハーマイオニーがブラッジャー目掛けて杖を振る
『終了の呪文』により、ブラッジャーの魔法は解け、破裂して無くなった

ロンとハーマイオニーとハグリッドと一緒に、ハリーに駆け寄った

「っ、ありがとう」
「大丈夫?」
「ううん、腕の骨が折れたみたい…」

ハリーの腕はピクリとも動かない
ブラッジャーの体当たりが強すぎたのだ

「すごく痛そうね…今すぐマダム・ポンフリーの所へ行こう?」
「うん、そうするよ」

ヴィオラがハリーを促す
ロックハートと会わせないようにするためだったのだが、一歩遅かった

「心配は無用!今すぐ私が治してあげよう」
「先生が?…やめて、ほっといてっ」
「何を言う!気が動転してるね?」

ハリーが必死に訴えるも、ロックハートはなんて都合がいい人だ
全く聞く耳を持とうとしない

(どうしよう!このままじゃハリーの骨がっ)

サァー

彼の行く末を思い出し、真っ青になる

(駄目だ!それだけは何とかしなきゃっ!)


「ロ、ロックハート先生!」
「ん?なんだねMsマリエレンダ」
「そのっ……」

理由を必死に考える
何とかロックハートの気が紛れるように
そしてハリーの骨を守るために

「む、胸の辺りがとても苦しいんです!」
「胸?」
「なんだか締め付けられるような感じがして…これはきっと、闇の魔法の力です!!」
「なにぃ!闇の魔法の力だと!?」




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