• テキストサイズ

銀のヴィオラ 『ハリーポッター』

第16章 スリザリンの継承者



皆、普通に授業を受けているが、頭の中では「スリザリンの継承者」が気になっているだろう
おまけに自分達4人が残されたのだから余計に怪しんでいるはず

「はぁ…」

まあ、そんなことは考えても仕方がない
今はマクゴナガルの変身学の授業だ


「ではやってもらいましょう、最初は誰からいきますか?」

マクゴナガルが生徒を当てる
当てられたのはロンだ

(あの杖で大丈夫なのかなぁ?)

ロンは軽く咳き込み、セロテープでくっつけた杖を振った

『フェラ・ベルト(杯になれ)』

シュルン

「「ははは」」

ロンはスキャバーズを杯に変えた
しかし杖は折れてしまっているため、しっぽの生えた不格好な杯になってしまった

「その杖は取り替える必要があるようですね
はい、Msグレンジャー」

ハーマイオニーが手を挙げた

「先生、聞いても構いませんか?秘密の部屋のことで」
「っ」

マクゴナガルが周りを見渡す
皆、ハーマイオニーと同じで「知りたい」という顔をしている
彼女もそれに配慮し、「秘密の部屋」について全て答えた

「ええ、いいでしょう
皆さんもご存知の通り、ホグワーツは1000年以上前に当時の最も偉大な4人の魔法使いと魔女達によって創設されました
ゴドリック・グリフィンドール、ヘルガ・ハッフルパフ、ロウェナ・レイブンクロー、そしてサラザール・スリザリン
この4人の創設者うち、3人は意見も合い、協調していたのですが、1人は違いました」
「誰だか分かるな」

ロンが小声でハリーにそう言った
彼の言う通りだ
ロンの予想は合っている

「サラザール・スリザリンは、ホグワーツに入る生徒をより選別すべきだと考えたのです
魔法教育は純粋な魔法族の家系にのみ与えるべきだと、つまり純血のものですね
でも3人が反対したので、彼は学校を去りました
伝説では、スリザリンはこの城のどこかに隠された部屋を作ったと言われています
それが、秘密の部屋なのです
スリザリンは学校を去る前にこの部屋を封印し、学校に彼の継承者が現れるまで開かないようにしました
その継承者だけが秘密の部屋の封印を解き、その中にある『恐怖』を解き放ち、それを操り、魔法を学ぶにはふさわしくないもの、スリザリンが認めぬ者を追放すると言われています」



/ 428ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp