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銀のヴィオラ 『ハリーポッター』

第16章 スリザリンの継承者



そんなことをしている間に、フィルチがやって来た

「何の騒ぎだ?どけどけ、通るぞ」

人をかき分け進んでくる
そしてハリーを見た

「ポッター、お前何を…」

フィルチは、ミセスノリスが吊るされているのを見つけてしまった
途端に、彼の目が怒りに変わっていく

「ミセスノリス……お前…私の猫を殺したな?」
「違う僕じゃ…」

ハリーの声は、フィルチには届いていない

「殺してやる、殺してやる!」

「アーガス!」
「「!」」
「何事じゃ」

ダンブルドアだ
マクゴナガルやスネイプもいる
この騒ぎを聞き付けやって来たのだろう

「諸君、皆すみやかに寮に戻るのじゃ」

ダンブルドアに言われ、監督生達がそれぞれの生徒達を誘導する
ヴィオラ達もそれに従い帰ろうとしたが

「そこの4人は残りなさい」

と言われてしまった



フィルチが、ダンブルドアにミセスノリスが殺されたと訴える

「猫は死んではおらん、石にされただけじゃ
じゃがどうして石になったのかが分からん」
「あいつです!あいつがやったんです!奴の文字をお読みでしょう!」
「違います誓って!ミセスノリスには触ってません!」
「嘘をつけ!」

「状況的には実に疑わしい
それに私は夕食の席でポッターを見た記憶が無い」

スネイプが冷静に切り込んでくる
だが内容はハリーを疑うものだ

ロックハートがハリーを擁護した

「それは私のせいなのですよ
ファンレターの返事書きを手伝ってもらっていた」

それを聞いて、ダンブルドアがスネイプを軽く咎めた

「疑わしきは罰せずじゃよセブルス」

これでハリーの無実が証明された
でも、フィルチはまだ収まらない

「私の猫が石にされたんだ、罰を与えなきゃ治まらんっ」
「君の猫は治せますぞアーガス
聞くところでは、スプラウト先生がマンドレイクの苗をお持ちじゃ
成長したら蘇生させる薬が作れるじゃろう
それまでは、皆くれぐれも用心をすることじゃ、良いな?」




その日から、不穏な空気が流れ始めた


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「はいでは、今日は動物に変身の術をかけ、ゴブレットに変えます
こうです、ワン・ツー・スリー、『フェラ・ベルト(杯になれ)』」
「「わぁ」」

ミセスノリスの一件から数日経った




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