• テキストサイズ

銀のヴィオラ 『ハリーポッター』

第15章 ギルデロイ・ロックハート



ロックハートはそう叫び、持っていたカゴにかけていた布を取る

バサッ

中から現れたのは小さな青い妖精
ピクシーだ

「コーンフォール地方のピクシー?」

シェーマスがそう言うと、周りから笑いの声が聞こえた
しかしロックハートは気にしない

「笑うのは今のうちだぞフィネガン君
ピクシーは厄介で危険な小悪魔ですぞ
さあどう扱うかな?お手並み拝見!」

「「キャー!!ウワァー!!」」

ロックハートがカゴを開けピクシーを出した
ピクシーはわっと集ってきて生徒達を襲う


「きゃ!もう!ちょっと!」

バシ!

持っていた本で寄ってきたピクシーをなぎ払う

皆同じ状態だ
特にネビルなんかは酷い

「あっあっ、うわぁ〜」

(あれは酷い…ロックハートもなんて人なのよ!)

当の本人はピクシーに杖を取られてしまっている

原作通りのその姿がなんとも頼りなくて

「(ブチッ)」











バーサーカー状態に入ってしまった



杖を取り出す

そして、ネビルに呪文を放つ

『ウィンガーディアム・レヴィオーサ!(浮遊せよ)』

「わあ!」

フワリ

驚きの声を上げたネビルをゆったりと浮かせ、地面に下ろす
ピクシー達は急に動いたネビルを「ナンダ?」と言って見つめている

当然ネビルを何とかしてもピクシーはまだいる

ヴィオラの髪を引っ張ったり杖を取ろうとしたりする
でも

「鬱陶しいのよピクシーめ!!」
「「(ビクッ!)」」

ついイラついてしまいそう叫ぶ
ピクシー達が怖がるように止まった

それをヴィオラは見逃さない

『イモビラス!!(動くな)』

パン!

ピタリ

原作のハーマイオニーと同じように天井に向かって呪文を放つ
すると全てのピクシーが動かなくなった

「アレェ?」
「ドウナッテンダ?」

「ふん!」

怒りを抑えてピクシー達を見上げる

部屋にいる全員の恐怖の目に、ヴィオラは気づかなかった




「さ、さすがだねMsマリエレンダ
だが、私ならもう少し早く動いていたよ」

ロックハートが余裕そうな笑みを作る
そのせいで抑えかけていた怒りが一気に溢れ出す

ペテン師を懲らしめてもバチは当たらないと思い


『デンソージオ(歯呪い)』

をかけた





/ 428ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp