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銀のヴィオラ 『ハリーポッター』

第15章 ギルデロイ・ロックハート



シェーマスの正直すぎる報告に、スプラウトはため息をつく
このままでは授業が進まないので、スプラウトは「放っておきなさい」と言い、授業を続行した

(ネビルの扱いが酷すぎるよっ)




「それでは、皆さんにもやってもらいます!
マンドレイクを掴んで、はい引き抜く!」

スプラウトの合図により、全員がマンドレイクを引っこ抜く

「「ギャアアアアアアアアア!!!」」

「っ〜、うるさいっ……」

マンドレイクの声に耐えられない
急いで別の鉢に移し、土をかける

「ふぅ、これでいいかな……」

ようやく埋め終えた
なんだか泣いている生き物を埋めるのは気が引けるが、こればかりは仕方ない

隣を見ると、ドラコがマンドレイクに指を差し出し面白がっている

(確かここって……)

原作の内容を思い出す

「おいヴィオラ、見てみろよこいつ、なかなかに…」

ガブッ!

「いっ!」
「ぷッ!」

思わず吹き出して笑ってしまった

「なんだよ!」
「ううん何も、ぷふっ!
そ、それより、埋めてあげたら?」

笑いながらヴィオラがそう言うと、ドラコはマンドレイクを憎たらしそうに見つめ

ズボッ!

と鉢の中に突っ込んだ
















「ねぇヴィオラ、ここにどのタイミングでペガサスの羽を加えればいいの?」
「ああ、ここはね」


食事の時間

ヴィオラは隣のネビルに魔法薬学を教えている

彼女は母の才能を濃く受け継いだようで、魔法薬学が最も得意だった
魔法薬学が苦手なネビルでさえ、ある程度理解出来てきている



「ロン、君のフクロウじゃない?」

ディーンの声がした
ディーンがロンに何か言ったようで、次の瞬間、ロンのフクロウであるエロールがポップコーンに突っ込んだ

ドサッ!

「「うぅ〜」」

エロールは飛ぶのが下手なのかなんなのか、いつもこのようにどこかにぶつかる
ロンは呆れてため息すらついていた

「あぁ、どうしよう、そんなぁ!」

(吠えメールか……)

ヴィオラの予想どおり

ロンの手には赤い手紙が握られている

ロンは恐る恐る手紙の封を開いた
そして

『ロナルド・ウィーズリー!!』

「ひっ!」

聞き覚えのある声だ
ロンが驚きのあまり手紙を落とす




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