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銀のヴィオラ 『ハリーポッター』

第14章 2年生になります!!



だがキャシーは未だ俯いたまま何も答えない

「…………………」

(え、どうなってるの?)

「キャシー?おーいおーい!」

キャシーの目の前で手をフリフリと振ってみる
しかし反応がない

「こうなったら…」
「ハーマイオニー?」
「ユエンユエン!」
「はい?」

ハーマイオニーが突如ユエンユエンを呼ぶ
それで何やら彼女に耳打ちしている

「何してるの?」
「さあ?」

ミアも検討がつかないようだ

ユエンユエンがハーマイオニーの言葉を聞き、何かを準備している
ごっほんとわざとらしく咳き込み

「この前私空気を読めないって言われたのですヨー」
「「へ?」」

突然そんな事を話し始めた
ミアとヴィオラの疑問の声も無視し、ユエンユエンは続ける

「なんかですねー、こいあいそうだんの時も「あなたジライ踏み抜くからダメ」って言われましてー
なんか私がアドバイスをすると触れちゃいけないものに触れるから相談者がゲロ吐いてキゼツしてしまうそうで
そのせいで私こいあいそうだんに混ぜてもらうことが少ないんですよネー」

?????

こいあいそうだん?
キゼツ?
ジライ?

?????


「ユエンユエン、こいあいそうだんじゃなくて恋愛相談な
それとキゼツとジライの発音違うぞ
キゼツは気絶だ、ジライは地雷だ
あとなんで「アドバイス」の時だけめっちゃオシャレなんだよ、意味わかって使ってるのかお前」


(あー)


?を浮かべ続けていると、キャシーが解説を入れてくれた
やはり彼女の突っ込みは的確で、とても分かりやすい

あと言いようが酷いと思った


チラッ

キャシーの方を見るも、俯いたまま

何をしたのかと思いハーマイオニーに聞いた
すると

「簡単よ、彼女、ユエンユエンの間違いにしか反応しなかったからもしかしてと思ってわざと言葉を間違えてもらったの
そしたらびっくり、本当にユエンユエンの間違いにしか反応しないんだもの、正直私も驚いたわ」

なんと

ユエンユエンを使い実験のような事をしたというのか

だがしかし、意味はあったろう
だんだん、キャシーの瞳に光が戻ってきた

「ね、ねえ、これずっとやっていったらいつかキャシーも我を取り戻すんじゃない?」

ヴィオラがなんとなくポツンと言った




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