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銀のヴィオラ 『ハリーポッター』

第14章 2年生になります!!



誰であっても、友達を傷付けるのは許さない
それはハリーでも、ロンでも、ドラコでも同じだ

ルシウスが今度は笑顔になりヴィオラと会話する

「おやおや、Msマリエレンダではないか
ご無沙汰しているね、ご両親は元気かな?」
「はい、とても元気に暮らしています」
「それは良かった
それにしても、前に会ったのは一年前だと言うのに…またその美しさに磨きがかかったようだ」

キザなセリフを言い、彼女のピンクブラウンの髪を軽くすくう
その目は、ヴィオラを品定めするように見回してくる

「ふふ、相変わらずお上手ですね
私なんてマルフォイ夫人には足元にも及びません、夫人は元気にしていらっしゃいますか?」

わざと話をすり替える

別にルシウスの事は嫌いではない
彼なりにドラコを愛しているため、ドラコも、両親を侮辱されたら怒るという優しい部分が育っているのだ

だが、ヴィオラはルシウスのこの目が苦手だった
まるで骨董品や装飾品の価値を見定めるかのような目

ルシウスが本当に楽しそうに言う

「ああ、ナルシッサも元気にしている
そうだ、今度また食事をご一緒したいのだが…」
「はい、もちろんお引き受けします」
「ありがとう、ドラコにエスコートをさせよう」

笑顔でそう告げてくる
ドラコを見ると、彼も目を見開いて驚いているようだった

そこで、ルシウスの魂胆がなんとなく分かってしまった



「中はもう大騒ぎだ、外に出てよう」

アーサー・ウィーズリーがやって来た
やっと来てくれたと安心し、肩の力をどっと抜く

(ふぅ、良かったぁ)

ルシウスとの緊張した空気に耐えられなかったのだ

ルシウスがアーサーを明らかに軽蔑の目で見る

「おや、ウィーズリーじゃないか」
「ルシウス…」

(あーあ、ピリピリしちゃってる)

「お役所は忙しいらしいですな、残業続きで
残業代は出るのでしょうな?この様子では、どうもそうでは無いらしいが……」

ルシウスがジニーのバケツから本を取り出す
金銭的に余裕のないウィーズリー家を完全に馬鹿にしている顔だ

「魔法使いの面汚しの仕事をしているというのにろくに給料も貰えないのではねぇ…」



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