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銀のヴィオラ 『ハリーポッター』

第12章 賢者の石



三人が口々にそう言って部屋を出て行く
途中、ダンブルドアがロンのビンタの跡を心配していたが、ロンが真実を言うことはなかった


(ああ、あれ絶対血を見るハメになるよ……)



ロンが気の毒に思えた

「さて、本題に入るが、まずは君の聞きたいことを聞こう、何かないかね?」

ダンブルドアがベッドに近付いて座った
そして、真剣な顔で言う

(聞きたいことか……)

ハリー達の無事は確かめられたのでそれは別にいい
石のことも、結末は知っている
少し変わってしまったが、破壊はされただろう

ならば、一つしかない



「クィレル先生は、どうなるんですか?」
「…………」


そう聞いた

ダンブルドアは少し豆鉄砲を食らったかのような顔をした
しかし一瞬で先程の表情に変わり

「クィレル先生は、今回の事を引き起こした張本人じゃからの
処罰は免れん、ホグワーツの教師は辞めることになるじゃろう」
「そうですか………」

せっかく助けたのに、やはりホグワーツは追い出されてしまうのか
そう思うと、残念に思えた

彼の授業はハーマイオニーも絶賛していた
一年生はまだ本格的な事は習わないが、それでも中々楽しかったのだ
馬鹿にされていても、授業内容までは賞賛されていた

「…………」

黙っていると、ダンブルドアが話し出す

「教師は続けられんじゃろうな、教師はじゃ」
「?」
「他言するでない、あくまでこれは独り言じゃぞ?
クィレル先生は「錯乱の呪文」をかけられておった
全ては操られてやった事、辞めるには辞めるがホグワーツには留まる」
「!」

つまり、クィレル先生は何らかの形でここにいれるのだ

ダンブルドアはしてやったりと笑っている
ということは、これはダンブルドア本人が仕組んだことか

クィレル先生がここに残れるよう魔法省に計らったのだろう

思わず嬉しくて笑ってしまった

「それじゃあ、私も独り言です
クィレル先生はどんな形でここに残るんですか?」

いたずらっぽく笑って言う
ダンブルドアはそれにクスクス笑って答えてくれた

「ハグリッドの手伝いじゃったかのう
ホグワーツの森は広大じゃ、おまけにハグリッドは魔法は使えん
優秀な助手が出来てあやつも大喜びじゃ」







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