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銀のヴィオラ 『ハリーポッター』

第12章 賢者の石



「お、おい!なんで君がここにいるんだよ!」
「え?来ちゃダメだった?」
「そうじゃなくて!あなた絶対安静って言われてたじゃない!」
「えへへ」
「えへへじゃないよ!」

三人に突っ込まれてしまう

これから起こる展開のために来たのに一体何事か

「私達三人で相談して、ヴィオラは連れてこない方がいいってことにしたのに……」
「ほえ?なんで?」
「「君が入院中だからだよ」」

質問したらハリーとロンに言われてしまった

まあ確かにその通りだ
入院中の人間を連れ回すバカがどこにいる

でも、行かなければならない
クィレル先生のためにも


「だって私もハリー達に協力したかったんだもん」
「でも君の体調が…」
「身体の方は本当になんともないんだよ、ただ先生達が過保護なだけで……」
「でも、それで倒れたら僕達がマクゴナガルにぶっ殺されちゃうよ」

ロンの冷静なツッコミに吹き出しそうになる
マクゴナガルならやりかねないと思ったのだ

でも、それを抑えて言う

「心配しないで、上手くやってみせるから
もし危ないと思ったら直ぐに私は戻る、でもそれまで三人を手伝わせて」
「「…………」」

ヴィオラがそう言うと、三人は見つめ合う
しばらくしたあと、困ったように笑い、「いいよ」と了承してくれた

「まあ、ヴィオラがいれば安心だよな」
「そうよね、私達三人よりも賢いから、頼りになるもの」
「ありがとう二人とも、絶対上手くやるから!」









そうこうして、お馴染みの四人が集まりフラッフィーの所へ向かった


辿り着くと、フラッフィーはやはり眠っていた
気付かれないようにそっと仕掛け扉に入り込み、何とか忍び込めた

途中、フラッフィーが起きたり、悪魔の罠や鍵鳥がいたり、やはり石への道は険しい
でも、それでも何とかして進み、チェスの間へと着いた







「なんか嫌な感じ、すっごく嫌な感じ」

ハーマイオニーが呟いた
彼女の言う通り、とても嫌な感じがする

「…………」

目の前に広がる異様な空間
ゴシックな作りのチェス盤の間は、とても言葉では言い表せない圧力を放っていた


「どうしたらいいの?」
「チェスの試合をして、向こう側に行くしかないだろう?」








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