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銀のヴィオラ 『ハリーポッター』

第11章 プレゼントは死の秘宝



ハーマイオニーがそう言うも、ハグリッドは納得しない
確かに、彼にとって子供のような存在のノーバートと別れることになるのは悲しいだろう

今のハグリッドは、我が子を心から心配する母親のようだ

フィルチがハグリッドを叱咤する

「いい加減にしゃきっとすることだな
これから森に入るんだぞ、覚悟していかないと」
「森へ!?冗談じゃない……森へ行くなんて……
生徒は入っちゃいけないはずだよ!だって森には…狼男が!」
「それよりももっと怖いのがおる、せいぜい怖がれ」

マルフォイの精一杯の抵抗も虚しく、フィルチは面白そうに全員を怖がらせる
相変わらずホグワーツには意地悪な先生が多いなとつくづく思った


「よし、行こう」

ハグリッドの一声により、全員が森へと足を進めた
















「ねぇ、ハグリッド、それは何?」

突然ハグリッドがしゃがみ何かを確かめる
それにハリーが質問した

「探してたものだ、見ろ、ユニコーンの血の跡だ」

そう言ってハグリッドは指を見せる
その指には微かだがドロっとしたものが付いていた

「この間も一頭死んどった、こいつはだいぶ酷い怪我をしてるらしい
いいか、俺達で傷付いたユニコーンを見つけるんだ
ロンとハーマイオニーは俺と来い」
「分かった……」

ハグリッドの指示に、ロンは少しばかり震えて返事した

「ハリーとヴィオラは、マルフォイと一緒に行け」
「OK!じゃあファングを貸して!」
「良かろう、言っておくが…ファングは臆病だぞ」

マルフォイが少しばかり震えた
その様子がなんだか可愛らしく思えたので、背中をポンポンとした
だがマルフォイは、青ざめるばかりだった






ハグリッドに言われた通り、ハリーとヴィオラとマルフォイはファングを連れて森を歩く


「父上が聞いたらなんて言うか……こんなの召使いの仕事だ」

マルフォイは文句を吐き出す
まあ彼のような名門に生まれれば確かにこんな事はしたくないだろう

「ドラコ、まさかとは思うけど、君もしかして怖い?」
「怖い?僕が?」





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