第11章 プレゼントは死の秘宝
「今回の規則違反の罰として、50点減点します」
マクゴナガルが静かにそう言った
だがハリーは納得しなかったようで、その数字の大きさに大声を上げてしまう
「50点!?」
「一人50点です
二度と同じ事を起こさぬよう5人には処罰を与えます」
「すみません先生、聞き違いでしょうね?今5人とおっしゃいましたか?」
間髪入れずにマルフォイがマクゴナガルに聞く
「その通りです、Mrマルフォイ
事情はどうあれ、あなたも消灯時間を過ぎて出歩いていたのです
あなたも一緒に罰を受けるべきです」
彼の質問に、マクゴナガルはやはり静かに答えた
しかし
「ではマリエレンダは?優秀な彼女はポッター達にそそのかされてついて行ったに決まってますっ」
突然ヴィオラの事を擁護した
気持ちはありがたいが理由が分からず頭に?を浮かべてしまう
(なんで?)
「Msマリエレンダはこのこと以外にも規則を犯しています
その時は状況が状況でしたが、この際に彼女も含めて罰を与えるのです
それとも、彼女だけ減点数を増やしましょうか?」
「大丈夫です!マクゴナガル先生!しっかり反省してきます!!」
さすがに点数を増やされたくないので元気よく手を挙げてそう叫ぶ
マクゴナガルはやれやれと言わんばかりに溜息をつき首を振った
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「昔はもっと厳しい罰があった
両手の親指を紐で括って地下牢に吊るしたりしたもんだ
あの叫び声が聞きたいねぇ」
フィルチに連れられて廊下を歩く
道中、彼はこのような恐ろしい話をしだした
(親指をつられるってエグすぎない?私絶対嫌……)
これから『暗黒の森』に行くということを一人知っていると言うのに、頭の中は至って呑気だ
ハリーが不完全体のヴォルデモートと出会うが、ここは別に助けが入るので大丈夫だろうと思う
そうこうしていると、泣きじゃくって銃をいじるハグリッドがいた
「なんじゃい、まだあんなドラゴンの事でメソメソしてんのか?」
「ノーバートはもういねぇ、ダンブルドアがルーマニアに送った、仲間のところに」
「その方が幸せじゃない、仲間といられて」
「ほんでも、ルーマニアが嫌だったら?
他のドラゴンにいじめられたらどうする?まだほんの赤ん坊なのに…」