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銀のヴィオラ 『ハリーポッター』

第11章 プレゼントは死の秘宝



ズキズキして動かせそうになかったのに
普通に歩ける事がおかしかった

「なんで?元々酷いものじゃなかったのかな?」

独りごちる

いくら考えてもその疑問は解決しない
ダンブルドアのように知識もなければ、スネイプのように賢くもない

あえて気にしないことにする



『……………………』




頭の中で神様が何やら思考しているのを感じる

神様はその日、何を聞いても話してはくれなかった















「全然違う所を探させちゃったわ、どうして私忘れてたのかしら?」

そう言って、ハーマイオニーは何やら重そうな本を取り出し、机にドン!と置いた

場面は図書室
今、ハリー達と共にニコラス・フラメルについて調べていたのである

もちろんヴィオラは原作を知っているのでわざわざそんな事をする意味はないのだが、ハリー達と一緒にこうして過ごすことが好きになったのだ
意味がなくても一緒にいて楽しく話したい


ハーマイオニーが言う

「随分前に借りた本、軽い読み物だけど」
「軽い?これが?」

ロンの言う通り
ハーマイオニーが机に置いたこの本は、到底「軽い」などという言葉で済まされるものでは無い
11歳の女の子が読むには重すぎる本だ

ロンを無視してハーマイオニーはフラメルのページを探し、説明する

「あったわ、ここよ
ニコラス・フラメルは、賢者の石を作り出した人である」
「「何それ?」」

ハーマイオニーの説明に、ハリーとロンが同時に言った

「本読まないの?あなた達」

彼女の言葉に苦笑してしまう
知らなければ話が進まないので、ヴィオラは賢者の石について説明した

「賢者の石っていうのはね、恐るべき力を秘めた伝説の物体の事
どんな金属も黄金に変え、命の水を生み出すの
これを飲めば不老不死、歳も取らないし、死ぬことも無くなるのよ」
「ヴィオラの言う通りよ、賢者の石は魔法使いにとっても夢の物体なの」
「「へぇー」」
「現在存在する唯一の石はニコラス・フラメルが所有している
フラメル氏は有名な錬金術師で、去年665歳を迎えた…
フラッフィーが守ってるのはこれよ!仕掛け扉の下にあるのは賢者の石よ」

ようやくだ

これで、三人は答えにたどり着いた





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