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銀のヴィオラ 『ハリーポッター』

第3章 マリエレンダ家の天使




パパが何を言いたいのかが分かった

(自分達に何かあった時の為に、私を守るためにルーピン先生に私の身元引き受け人になってほしいんだ……)

「僕はエルラ達を何としてでも守るつもりだ、だが守りきるという自信はない、だからもしものために、君に我が子を託すんだ、その約束のために、君に名前をつけて欲しい」
「…………ダニー」
「引き受けてもらえるかな?」
「……いいのかいエルラ」
「ええ、そういうことなら私も賛成よ」
「……」

ルーピンはそれを聞いて静かに微笑んだ

(でも、ルーピン先生の所に行くってことは二人がいなくなるってことでしょう?二度も家族を失うなんて絶対に嫌だよっ)

私は必死に伝える
分からないかもしれないけど、死んで欲しくないということを

「ばーーぶ!!」
「ん?どうしたんだい僕の天使」
「ばーぶ!あうあ!!あーぶ!!」
「あらあら、お姫様はご機嫌ななめなのね」
「ダニー達が不吉な話をするから怒ってるんじゃないの?」
「モリーの言う通りかもね」
「「…………」」

ルーピンとダニーは二人で顔を見合せた

私は続けた

「ばぁ!!ぶーあ!!」

極めつけに一際大きな声を出してしめた
私はわかりやすく伝わるように頬をふくらませた

(こんなことする精神年齢じゃないのにっ)

恥ずかしさで死にそうだがそんなことは気にしてられない
するとルーピンが笑いだした

「ははは!確かに可愛い女の子だね、二人によく似てるよ」
「ぶぅー」
「君は、パパとママが大好きなんだね」
「あい!」

強く答えた
生まれたばかりでも、この人達が私の親になる事は分かる
麗乃を捨てることになっても人の命が消えてしまうのはそっちよりも嫌なのだ

「ふふ、分かったよ、君の名付け親になろう、君のパパとママは僕が守るから、そんなに怒らないで」
「あい!」
「さーて、どうするべきかなぁ」

ルーピンはそう言って私を下から上までじーっと見つめる

「見すぎじゃないかリーマス」
「おっと、失礼アーサー、可愛い天使に見惚れてしまってね」

その言葉にダニーが反応した

「リーマス、僕の娘に手出ししたらその顔の形変えてやるからね、後変な名前付けてもするからね」
「「「(こわっ)」」」


全員がダニーに畏怖した




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