• テキストサイズ

銀のヴィオラ 『ハリーポッター』

第3章 マリエレンダ家の天使




「そうだ、ヴィオラにしよう!」
「「ヴィオラ?」」

ルーピンの突然の思い付きにモーリスとエルラが同時に言った

「ああ、この間ダンブルドアから贈り物を頂いてね、それにピンクのヴィオラの花もついてたんだ、この子の髪はピンクブラウンだろう?だからピッタリかなと思ったんだよ」
「ヴィオラかぁ、いい名前ね」
「ふむふむ」
「ダニー、僕の顔は助けてくれるかな?」
「はは、もちろん、ありがとうねリーマス」
「いえいえ」


(ヴィオラ、ヴィオラかぁ)

新しい自分の名前を心の中で何度も呼ぶ
自分でもなかなかいい名前だと思う
生まれ直してからの初めてのプレゼントだ

(すごく嬉しい、家族がいるってこういうことなのかな)

「ヴィオラー!僕の天使はやっぱり可愛いねぇ、さあ、写真を撮ろう、皆並んでー!」
「おーい、ちゃっかり持ってきてたのか」
「いいじゃないかアーサー、子供の写真は何枚持ってても嬉しいものだよ?」
「ふふ、そうね、ほらほら!リーマスもエルラの隣に並んで!」
「よろこんで」












この日から、私は麗乃ではなくなった

別に嫌ではなかった
私には、何度も欲しいと願った家族がもうここにいる
ずっと悲しくて、見ないように蓋をしていたけど、寂しいのは忘れられなかった

それでも、今は家族がいる

(私は、すごく幸せ)


ヴィオラとして、幸せに生きていく
神様との約束も果たしていこう



そう、一人決心したヴィオラだった


この日から、私はヴィオラになった








/ 428ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp