• テキストサイズ

銀のヴィオラ 『ハリーポッター』

第3章 マリエレンダ家の天使




生まれ直し、次を生きるということは麗乃ではなくなるということだ
少しだけ寂しいとも思うが、新しい名前でちゃんと生活することが出来るのかがとても不安だった
しかし、心配を他所にパパが部屋に入ってきた
「おいで」と誰かを呼んでいるようだ

(誰だろう)

その疑問に答えるかのように、彼は入ってきた

「やあエルラ、モリーにアーサーも」

「うう!?」

(ま、まさか……)

「あら!リーマスじゃない!」

(ルーピン先生!?!?)

「おや、君が二人の天使かい?」
「ばぁぁぶぅ」

ルーピンが私の顔を覗き込んだ
映画で見たのより大分若く見える

アーサーがルーピンに聞いた

「リーマス、まさか君が来るだなんて…ダニーが呼んだのかい?」
「ええ、引っ張って連れてこられましたよ、「リーマス!今すぐ僕の天使に会ってくれ!」ってね」
「あなた……何してるのよ」
「はは、彼に名付け親になってほしくてね」
「「「名付け親?」」」
「うう?」

ダニーの言葉に全員の頭に?が浮かんだ

(ルーピン先生が私の名付け親になるなんて凄すぎない!?これも神様の力なの!?)

ハリーポッターの原作では確かシリウスはハリーの名付け親になっていた
ハリーの両親のジェームズとリリーはシリウスにハリーの身元引き受け人になって欲しいと頼んだのだ

(あのルーピン先生から名前貰うなんてすごすぎる……)

麗乃は一人戸惑っていた
そんな麗乃には気づかず、父ダニーは話を続ける

「ダニー、なぜ僕なのか理由を聞いても?」
「リーマス、君は最も信頼する者の一人だ、僕達にとって君は家族同然なんだ」
「ダニー…」
「皆知っているだろう?例のあの人のことを……」
「あなた!それはっ」
「大丈夫だよエルラ」
「っ……」

例のあの人と、ダニーは言った

(それって……)

「新聞で見たよ、ジェームズ達の子供がヴォルデモートの襲撃から生き残ったということを」

そう、重々しく言った

つまり、ハリーはもう生まれているのだ
ハリーと同年代で、私は生まれた
最早これは偶然とは思えないな、嬉しいけれど……

「なぜ彼らの居場所が分かったのかは見当もつかないが、それほど奴らの手は近づいてきているということだ、それは僕達も例外ではないと思っている」
「ダニー、君は」




/ 428ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp