• テキストサイズ

銀のヴィオラ 『ハリーポッター』

第3章 マリエレンダ家の天使




「エエエエエエエエルラアアアアア!!」
「「「「!?!?!?」」」」

全員が困惑した

ドタドタドタとものすごく大きな音を立てて誰かが近づいてくる、
入ってきたと思うと

「僕の天使はどこだあぁぁぁい!!!」

………………

(…………こ、これが私のパパ?)

「うるっさいわね、ダニー!!赤ちゃんが驚くでしょう!!」
「ごめんよエルラ!そ、それで子供は?」
「ここにおるわ!」
「おおお!僕の天使!」

……

(親バカだ)

一瞬にして、麗乃は父親の性格を悟ったのだった

(それにしてもママ怖すぎない?綺麗な人だと思った矢先に旦那に向かってすごい剣幕で叫んでたけど……)

麗乃は母親の性格も悟ったのだった

エルラの隣でウィーズリー夫婦が何とも言えない引きつった笑みを浮かべていた

「ああ、なんて可愛いんだ、ありがとうエルラ」
「うふふ、あ、ほら見て、目元のところがあなたにそっくりじゃない?」
「本当だ、きっと君に似て美しい女の子になるだろうね」
「あなたに似て明るい子にもなるわよきっと」

なんというラブラブ夫婦だ
見てるこっちが赤くなるほど二人の世界はピンク色だ

(ああ、赤いハートまで見える……)

そのイチャイチャワールドを破ったのはアーサーだった

「おっほん、いいかな?二人とも」
「「あ、すみません」」

案の定、ラブラブ夫婦はしょんぼりとしてしまった

「ぅあぅあ!ふぁふぁ!」

なんだか少し可哀想なのでママとパパと言った
相変わらずの滑舌の悪さで伝わっていないと思ったが二人は目をうるうるさせ感動しだした

「ぅぅぅ、私の天使!」
「今僕達のことを呼んだよね!パパって言ったよね!」
「あなた!カメラの準備!」
「はい隊長!」

(……やっぱり親バカだ)

「ちょっと、落ち着いたらどうだい?二人とも」
「そ、そうよ、この子の名前も決めてないのに…」

そうモリーが言うと突然ダニーが立ち上がり、「忘れてた!」と叫んでどこかへ行ってしまった

「え、どうしたのかしら」
「さ、さあ」

皆が疑問に思った
麗乃もだ

しかし麗乃は今別のことに興味があった

私の名前のことだ

「うう〜」

私は、
潮井麗乃は神様との約束でこの世界に前世の記憶を持ったまま生まれてきた
故に、私にはしっかりと麗乃という名前が定着している





/ 428ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp