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銀のヴィオラ 『ハリーポッター』

第10章 活躍と不穏のクィディッチ



チームメイトが口々にハリーを称える
彼はとても嬉しそうで、ヴィオラは微笑みながらその様子を見ていた
しかし、すぐに異変は起きた


ドクン




「あっ」



きた

代償を払わなければ



ドクン


とてつもない倦怠感に襲われる

「はあっ……はっ」

立っているのもやっとで、目眩がしてくる

(あ〜、やっぱり魔法を解くには結構大きな呪いが降りかかるか…)


予想していたとおり、経験したことの無いだるさが訪れた
狼の傷を治した時とも、エドワードの時とも比べ物にならない
気怠いという言葉では言い表せないほど強い倦怠感が全身に襲いかかる


愛の魔法は代償が降りかかる
使った力が大きければ大きいほど、呪いも大きくなる
しかも、この魔法は本来キスで効果を付与する必要があるのだ
唇で触れなければどんなに抑えて力を使っても、キスした時と比べれば呪いは大きくなる


(力が……入らない……)

カクンと、膝を着いて地面に伏してしまう

ドサッ

「ヴィオラ?」

ハリーが彼女の異変に気づく
それによりチームメイト達がこちらを振り向き、かけてくる

「おい、どうした!」
「ヴィオラ!大丈夫なの?!」

何やら声がするが、全く聞こえない
何もかもがくぐもっていて、耳すら上手く機能しない

「ね……むい…」

睡魔がやって来る

当然、それに抗えるはずもなく、ヴィオラは気を失うように眠ってしまった



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