第9章 寄り集まるグリフィンドール
その様子がなんだか微笑ましくて
(さすが未来のラブラブ夫婦!)
ハリーと一緒に、優しく見守った
グリフィンドールが寄り集まった日だった
スネイプ目線
「全く、トロールを相手に挑むなんて……グリフィンドールはどうして問題児が多いのでしょう」
一人、隣でマクゴナガルが呟く
スネイプ達は、床で気を失っているトロールと女子トイレの後処理に追われていた
「マクゴナガル先生の寮の生徒は、本当に教育というものがなっていませんな」
スネイプは嫌味ったらしくマクゴナガルに言う
マクゴナガルはそれに応え、俯き、ため息をついた
実際、グリフィンドールには勇敢な者が多い
それはつまり、無鉄砲な者もいるということだ
彼等は、深く考える事などしない
だから、そうやって立ち向かえる
スネイプは、学生時代に自分をいじめていた一人のグリフィンドール生を思い出した
「セブルス、今気にするべきはトロールがどうやって侵入したかであろう?
今回の功労者達にそのような事を言うでない」
女子トイレに、ホグワーツ校長 アルバス・ダンブルドアが入ってくる
彼はスネイプを一瞥した後、床のトロールに目を向けた
マクゴナガルがダンブルドアに言う
「どうやって地下室に入り込んだのかはまだ分かりません、どうやらうろつき回っていたようで…」
「そうじゃろうな……
わしは、トロールは自分で入り込んだのではないと思っておる」
「! アルバス、それは……」
「おぬしも分かっておろう?
トロールは勝手にホグワーツへは入ってはこれん、警備は厳重なのじゃ、何者かの手引きがなければうろつくことは出来ん」
「つまり、あなたは教師陣の中にその手引きをした者がいるとお考えで?」
「その通りじゃ」
ダンブルドアは重くそう言った
マクゴナガルは「やはり」と言ったように深くため息をつき、トロールを見た
頭脳明晰な彼女の事だ
気付かないはずがない
「ではまず、トロールを片付け、その後に手引きした者を探さなければなりませんな」
スネイプは状況整理で言った
その言葉にダンブルドアは深く頷き、マクゴナガルに指示を出した
「セブルス」
「なんですかなダンブルドア?」