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銀のヴィオラ 『ハリーポッター』

第9章 寄り集まるグリフィンドール



ハリーとロンは瓦礫をトロールの背中にぶつける
が、さほどダメージはない

「うぅん!ふん!」

ハリーが声を上げて瓦礫を投げる
でも、トロールの皮膚は固く、やはり全く効果はなかった
そこでロンが痺れを切らしたのか

「おーい!ノロマ!」

バン!と強く瓦礫を投げつける
見事頭にヒットした

「ウオ?」

トロールはそれで数回瞬きをしてロンに向く
ロンはその威圧感に怯んでしまう

「ウオオオ!!」

トロールが怒ってロンに棍棒をぶつけようとする
しかしそこでハリーがトロールに乗り込んだ

「ふん!うぉぉ!」
「ハリー!気をつけて!」
「ウウ?」

トロールが背中に乗ったハリーに気付き、振り落とそうとブンブン身体を回す
だが、ハリーは杖を構えていたのではずみで杖がトロールの鼻に突き刺さってしまった

グサッ!

「「う〜」」

(うっわ……)

思わず全員が顔をしかめて声を漏らした
トロールは鼻の穴に杖が入ったので、くしゃみをしそうになっているが出ないという苦しそうな状態になっている

なんだか可哀想に思えてきた

「ウガアア!」
「わあ!」

トロールがイラついたのか、ハリーの足を引っ張り宙ずりにする

「「ハリー!」」
「うわ!」

ブォン!

トロールがハリーに棍棒を打ちつけようとする
が、ハリーが上体を起こし、上手くかわす

「何かやれ!」

ブォン!

「何を?!」
「何でもいい!」

ブォン!

上体を起こしては下ろしを繰り返しているため、彼の顔は赤くなっている

(早く何とかしないと!)

「ロン!浮遊の呪文!」

ヴィオラがそう叫ぶと、ロンはこちらを見た
そして杖を取り出す

「ビューン・ヒョイよ!」

ハーマイオニーが言う

『ウィンガーディアム・レヴィオーサ!』

ロンは彼女の言う通り、呪文も間違えずに唱えることが出来た
その途端、トロールが棍棒を振ろうとするが、棍棒は手をすり抜けて浮いている

「ウ?」

何が起きたか分からないかのように、トロールは浮いている棍棒を見る
トロールが上を向いた瞬間、棍棒はゆったりと落ち、ゴン!と頭に直撃した
当たった所が悪かったようで、トロールは白目になり倒れてしまった

「ハリー!」

三人がハリーの所に集まる






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