第3章 想いに卒業
「その砂糖の部分は自分だけに見せて欲しいって?」
「!」
「なんだ、もう答えでてんじゃん」
「…そんなことでいいの、そんな自分勝手で我儘な結果論になるよそんなの。私、自分のどこがいいのかも分からないの」
「いいんだよ、自分勝手で。恋愛って多分気持ち抑えらんないから。あとそのどこがいいのか分からないって言うのはもう本人に聞きな!
私はいっぱいのいいとこ言えるけどね〜笑
ほら、佐久早先輩に伝えてきな
(少し強引過ぎかな…)」
「い、いってくる。」
恋っていうのは複雑なことばかりで何を考えているのか全く分からない。
自分のコンプレックスなところが相手にとってはすごく大好きな所だって言うのもある。
じゃあ、自分は?私にはなにがある?
”直接本人に聞いてみなよ”
うん、聞くよ。私の良さなんてバレーだけだと思うから。私の良さを聞いてみるよ。
ガラッと体育館のドアを開けた。
すると、頭上でオーバーを何度も一定の位置でトーントーンと上げている黒髪のくせっ毛の一個上の先輩がいた
佐久早「、おそい 早くストレッチして相手になって」
「これが」
佐久早「?」
「これが、こんな自分勝手な気持ちなのだとしたら、臣にとっては嫌なのかもしれない。面倒臭いかもしれない。嫌いになるかもしれない。
私に見せるあの優しい顔を他の人にも見せて欲しくないって思う。試合で見せるあの顔も、何かに真剣に取り組むあの顔も、怒った顔も泣いた顔も臣の初めては私が見たいって思った。他の人にそんな表情はさせたくないって思った。
でも、分からないの。
なんで、臣が私を好きになったのか。どうして友達じゃなくて恋人がいいのか分からないの。教えて欲しい…です。」
と後半は震えた声で言うに対し呆れた顔のような嬉しそうなような顔をし答えた
佐久早「うん、いいよ笑(敬語なんて久々に聞いた笑)」