第13章 好敵手
武田「……目立たない… ですね」
烏養「?あン?」
武田「うちの影山くんは素人が見てても「なんか凄い」感じがビシビシ伝わってくる…
けど音駒のセッターくんは
なにか凄いことやってるのかもしれないけど見ててもよく分からない…」
烏養「それは音駒のあの安定したレシーブのせいだ
多彩な攻撃を仕掛ける為に何より重要なのは
セッターの頭上に綺麗に返ってくるあのレシーブだからな
あのレシーブがあるから
向こうのセッターは本領を発揮できるんじゃないかな
うちはちょっとくらいレシーブが乱れても
あの影山が力ずくでカバーしちまうけど…
セッターである影山が圧倒的才能でデコボコのチームを繋ぐのが烏野なら
セッターである孤爪を全員のレシーブで支えるのが音駒…」
ピッ と黒尾を得点を決められとうとう同点になった
(攻撃は突出してなくても総合力は音駒か…
日向が中心になってとってた得点が減ってる。ブロックに触れられるようになってきたから、トスが減ってる)
猫又「…超人みたいなエースが居なくても
地道に
丁寧に
1点1点を積み重ねて行けば…」
烏野:音駒=22:24 音駒高校 セットポイント
日向「影山!次こそバシッと決めるから トスくれ…!」
影山「今 相手のセットポイントだ
ミスったらこのセット落とすぞ」
日向「うぐっ
分かってる!!決める!!」
ピ-ッ
「西谷!」
「ナイスレシーブ!」
"何回も繰り返すうちに
慣れるんだよ"
影山は日向にトスを上げたがボールがぶつかる瞬間犬岡の手が伸びてきて
変人速攻をブロックした
犬岡「やっと捕まえた!!!」
──第1セット終了 音駒:烏野=25:22