第12章 vs 音駒高校
烏養「…………」
武田「?どうかしましたか?……あ もしかして…試合のメンバーでお悩みですか?」
烏養「……セッターに…迷う…
実力から行けば景山…
現時点で東峰との連携を上手くやるのが菅原で
菅原の強みは1年の時から築いてきたエースとの連携だとしても
影山はその時間すらあっという間に飛び越えて行ってしまうような才能を持ってる
日向っつう扱いにくい武器を使いこなし
かつ他のスパイカーを活かす…
それも ほんのひと月足らずで…
しかも才能に胡座かいて調子こいててくれりゃあ付け入る隙もあるだろうが
容赦なくストイックだ
今後の練習試合影山がスタメン出てるとして
まだ合わせ始めたばかりの東峰ともちゃんと噛み合うなら
この先の公式戦もセッターは影山で行くことになると思う
けど菅原も今までやってきてるわけで
他の連中からの信頼もあるだろうし…」
「…あの」
烏養「?」
武田「??」
「贔屓って見えるかもしれませんがいってもいいですか?」
烏養「なんだ?」
「…烏養さんが迷っているのは菅原さんが3年生だからということがあるからですか?」
烏養「!」
「確かに3年生は今年が最後です。選手の気持ちとしても集大成だから出たい、出たからには勝ちたいという気持ちがあります。
でも、実力からなどからみるというのは監督、あるいはコーチの役目ではないですか?」
烏養「…仮にもコーチを引き受けた以上 選手側の気持ちでいる訳にはいかねぇよな」
「それが、選手たちの待ち望んでいる答えなので
すみません、余計なことを…」
烏養「いや、ありがとな!」