第11章 合宿
(ん〜どこ行ったんだろ…?)
「あの〜すみません、人見ませんでしたか?プリン頭をした」
「ごめんなさい、見てないです
あ、ちっちゃいオレンジ頭で半袖短パンの人見ませんでしたか?」
「いや、見てないっすね〜」
「あ〜ですよねー…あはは笑
それじゃあ、」
ガシッ
左手首をガタイのいい黒髪でとさかヘッドの人に掴まれた
「?」
「よかったら、お互い人探してるし、一緒に探しません?その方が見つかるのも早そうですし」
「…はあ、いいですけど…。」
「あ、俺 黒尾鉄朗って言います」
「です。」
黒尾「か、よろしくな!」
(呼び捨て、しかも馴れ馴れしいな…)
黒尾「ここに詳しい?俺ここ初めて来てさ、よくわかんなくて、なんかこう静かで誰もいなそうな、猫とかがひなたぼっこしてそうなところしらない?」
「ひなたぼっこですか…」
黒尾「そうそう、思ったけどそんな畏まらなくていいよ」
「いや、でも、明らかに年上ですよね」
黒尾「まあ、そうかもしれないな俺高3」
「私高1なので」
黒尾「いや、でもいいよ気軽に話して」
「はあ、失礼ながら黒尾さん絶対黒いですよね腹の中」
黒尾「え、いつ俺のお腹見たの?いやーん」
「…そういうとこだと思いますけど」
黒尾「悪い悪い」
「行きますよ(なんか、気使わなくて話しやすいな…)」