第9章 エース?!
西谷『けど…………俺に点は稼げない………………
…俺は攻撃ができない
でもどんなにスパイクが決まんなくたって攻めるつもりなんか微塵もねえ
だけど
勝手に諦めんのは許さねえよ』
東峰はそう言う西谷に何も言えずに体育館を出た
西谷『昨日なんで部活来なかったんですか
新年度になったら直ぐに高総体なんですよ』
東峰『…決まんないスパイク打ったって何も楽しくないからな』
何言ってんだそんなこと少しも思ってない
東峰『お前だって拾っても点に繋がんないなら虚しいだろ』
やめろ西谷はそんな風に思うやつじゃない
東峰『スガも俺が止められる度責任感じて
西谷『他のやつがとう思うかなんて関係ねぇよ!』』
教頭『こらぁ 誰だ大声出してるのは!』
西谷『あんたはまたスパイク決めたいって思わないのかよ!』
教頭『廊下で騒ぐんじゃない!』
西谷『旭さん!うるせえっ!』
教頭『ムッ!!』ヨロ パシャ-ン
西谷『旭さん!』
教頭『なっなんてことぉぉぉぉ
コラァ〜クラスと名前を言いなさい!』
✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼
「ナイス日向!」
「日向次サーブ!」
東峰「………………思うよ」
西谷「?」
東峰「何回ブロックにぶつかってももう1回打ちたいと思うよ」
西谷「! それならいいです」
東峰「?」
西谷「それが聞ければ十分です
ふぅ────…
(ー俺の仕事はただひたすら"繋ぐ"こと
"空"はスパイカーたちの領域で俺はそこで戦えないけど)」
「そこのロン毛の兄ちゃんラスト頼む!」
(!緊張がはしる
この打球で、この1本がどれだけ重いのかわかる)
影山「止めんぞ!」
月島「命令しないでくんない」
田中「本気で行くっス旭さんっ!」
西谷(繋げば繋いでさえいればきっとエースが決めてくれる)
影山(重っ ひと月ブランクあってこれかよ…!?)
ブロックフォローに入っていた西谷により再び上がるボール
"ノヤっさんこっち来ない間の特訓って何やってたんだ?"
"ん〜主にブロックフォローだなブロックされたボールを拾いまくる特訓!"
田中「ノヤっさん…!!泣」