第1章 最初の段階。
だから、嫌やったんや。
アイツ…翔太を凛に
近づけるのは…。
俺には、腐れ縁の親友がいる。
昔からスポーツ万能で勉強もそこそこ出来て
性格も明るい…。
そんな奴。
…キャラ、丸かぶりやし…俺と。
そろそろ聞いてくる頃やと思ってたわ。
「浩二が自ら始めたらしいやん。、
『夢繰り屋』って何してるん?」
…きたか。
ワクワクした顔しやがって。
「女の子と二人でなんかやってるんやろ?」
…さて、どうしたもんか。
「なあ、なあ。誰?誰?女の子…可愛い子?」
「いや…普通の子。」
確かに、凛は普通やと思う。
見た感じは…な。
「ふ~ん。んで、何してるん?
二人きりなんやろ?…放課後部室で二人きり…。
…なんか、やらしいなぁ。」
「アホか。慈善事業みたいな事しかしてへんわ。」
最初は、こんな感じに流してきた。