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―夢の籠―(進撃短編集)

第1章 アッカーマン・アニマルホスピタル/リヴァイ


10分後すぐに緊急の患者は運ばれてきた。
リリアはすぐに診察室に案内し、待機していたリヴァイはすぐに診察を始める。

『猫のサシャ・スプリンガーちゃん。飼い主はコニー・スプリンガーさん。電話でお聞きした内容は、サシャちゃんがビニール袋を食べてしまい、ぐったりしてるってことですね』

リヴァイが診察している間にリリアはコニーに問診をしカルテに記入する。

『そーなんだよ!!こいつ、食い意地が凄くって・・・って、先生もリリアさんも知ってるよな・・・。母ちゃんが買ってきたサツマイモを袋ごと食べだしたんだ!それからぐったりしだして・・・俺焦って・・・』
『コニーさん、落ち着いてください。大丈夫、リヴァイ先生と私に任せてください』

飼い主さんのケアも自分の仕事だ・・・とリリアはコニーに寄り添い落ち着いてもらう。

『・・・リリア、レントゲンだ』
『準備してます!』
『よし・・・さすがだ』

リヴァイは頷くとリリアはそっとサシャを抱き上げ、リヴァイとレントゲン室へ入る。
苦しそうなサシャに声をかけながら撮影を済まし、リリアはサシャを診察室で見てもらってる間に現像室に入る。リリアは現像が終わるまで暫く出てこれない。その間にリヴァイは点滴の用意をしようと処置室へ行くとすでに点滴の用意がしてあり、ならばオペの用意を・・・と手術室に行くと後は消毒してからするような事だけの状態だった。

『あの10分でよくこんなにも用意が出来たな』

リヴァイが感心しているとリリアから現像が出来ました!と声がかかった。






『・・・けっこうなビニールを食ったな』
レントゲンを見ながらリヴァイはコニーに分かるようにビニールの部分を指さすとコニーは青ざめる。
『いいか、サシャは食い意地が張ってるのは俺達も知っている。ならば、飼い主はサシャを守る為に配慮をしなくちゃならねぇ』
『・・・・・・すみません』
『食っちまったもんは仕方ない。今からビニールを取り出すオペをする。終わったら呼ぶから待ち合いで待ってるんだな』

リヴァイはサシャを抱き上げ連れていく。

『コニーさん大丈夫!リヴァイ先生は名医です』
『あ、あぁ・・・サシャを頼む』

リリアは笑顔でペコッとお辞儀をするとリヴァイの後を追った。


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